日経BP社は、世界の木造建築をリードする建築家、坂茂・隈研吾両氏の設計建築物を中心に、世界中の驚くべき木造建築を紹介した「日経アーキテクチュアSelection 世界の木造デザイン」を6月23日に発売した。A4変型判/192P/2,400円(税抜)。本書は、大きな反響を呼んだ日経アーキテクチュアの特集「世界の木造最前線」を大幅拡張し、世界中の様々な木造建築を徹底リポートした一冊だ。世界の木造建築を牽引する日本の建築家、坂茂氏や隈研吾氏の注目作を美しい写真や詳細図面と共に解説。両氏に「今なぜ木造なのか」をインタビューしている。

収録されているのは、坂茂氏が設計した、フランス・ブローニュの卵型建築「ラ・セーヌ・ミュジカル」や、生き物のようにうねる巨大な木造シェルを持つ「スウォッチ新本社」。新国立競技場の設計を担当することになった隈研吾氏の作品からは、240mの大屋根を持つスイス・ローザンヌの「EPFLアート・ラボ」や、ヒノキ材の巨大な木組みゲートが特徴的なサンパウロの「ジャパン・ハウス」など。

高層建築物が競い合う欧米諸国からは、18階建てのカナダの高層混合建築「ブロックコモンズ」をはじめ、北米、欧州、豪州などで次々と建てられている高層木造建築の数々を紹介。アジアからは、新素材として注目が集まる竹材を使用したタイ・ベトナムの建築群が収録されている。

隈氏らの設計で進む「新国立競技場」(2020年東京五輪開閉会式会場)のハイブリッド木造屋根に関する設計リポートも収録しており、木造建築の構造美と魅力が堪能できる一冊となっている。

坂茂氏設計 タメディア新本社(スイス・チューリヒ)

隈研吾氏設計 ジャパン・ハウス サンパウロ(ブラジル、サンパウロ市)

内藤廣氏設計の静岡県草薙総合運動場体育館の建設風景

日経BP社
価格:2,400円(税抜)
日経アーキテクチュア 編
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2017/06/27