中国では経営者自らが広告塔となり、積極的にメディアに露出しながら経営を拡大していく企業が少なからず存在する。中国メディアの捜狐はこのほど、中国の企業家に比べ、日本の企業家があまり表舞台に出たがらないことを取り上げる記事を掲載し、その理由について考察している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では経営者自らが広告塔となり、積極的にメディアに露出しながら経営を拡大していく企業が少なからず存在する。中国メディアの捜狐はこのほど、中国の企業家に比べ、日本の企業家があまり表舞台に出たがらないことを取り上げる記事を掲載し、その理由について考察している。
 
 まず記事は、「日本の企業はそのほとんどが個人で起業した民間企業である」ことを紹介し、「経営者の言葉や振る舞いが企業の名声や売り上げに直接影響する」ゆえに、多くの企業家は表舞台にあまり出ないことを紹介している。そして「まず1人の人間として誠実であることが日本社会における基準であると共に社会の要求である」とした。
 
 次に、日本では富をひけらかすことを良しとしない風潮があるため、経営者の私生活を世間に公開した場合、企業の知名度がある程度は上がるかもしれないが、好ましく思わない人も少なからずいることを説明し、「企業にとって経営のリスクを増すことになる」と紹介している。
 
 さらに記事は、「言葉が多ければ失敗は免れられない」ことが理由の1つであると指摘。日本には言論の自由こそ存在するが、経営者が表舞台で失言すれば、失ってしまった信頼を取り返すことは非常に骨の折れることであることを紹介した。
 
 中国では政治家や有力者とのコネクションこそが企業家にとって最大の武器になるが、記事は、日本では「政界に近づくことは利益につながるものではない」と指摘。法治国家で政治に比較的透明性がある日本であっても、政治に関与したり、政治家に転身したことで業績が低下した企業は数多く存在すると伝えた。
 
 記事は、こうした理由ゆえに、日本の多くの企業家は人前に出たがらないとしている。中国人からすれば、日本の企業家はまるで謎に包まれている存在に見えるようだが、日本では、目立ち過ぎることは足を引っ張られることにもつながりかねない、リスクある行為だと言える。また、企業家が表舞台に立っても私生活を明かすことのメリットは企業経営にはほとんどなく、その意味で日本の企業家は分別をつけた対応を取っているということなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)