シンガポールの南洋理工大学(NTU)はこのほど、同大が学内のフードコート運営業者に対し、看板やメニューから中国語表示を削除し、英語のみを残すよう通知したとする報道を否定した。写真は南洋理工大学。

写真拡大

2017年6月26日、米華字メディアの多維新聞によると、シンガポールの南洋理工大学(NTU)はこのほど、同大が学内のフードコート運営業者に対し、看板やメニューから中国語表示を削除し、英語のみを残すよう通知したとする報道を否定した。

23日付のシンガポール紙ストレート・タイムズによると、同大で学生生活を担当するクォク・キアン・ウン教授は、報道について「誤解だ」とし、「NTUはコスモポリタンな大学として多様性を取り入れている。中国文化はシンガポールの多文化社会の不可欠な一部だ」と述べ、大学側がこの問題の発生状況を調査していることを明らかにした。

シンガポール華字紙の聯合早報は21日、学内のフードコート運営業者の話として、8月に契約を更新する前に、看板などのすべての中国語の表示を削除し、英語のみを残すようにとする大学側からの通知を受け取ったと伝えていた。

この報道をめぐっては、インターネット上に多くの不満が寄せられている。報道によると、学内のスーパーマーケットも大学側から中国語のプロモーション看板を置くことや中国語の楽曲を流すことを許可しないと伝えられたという。

シンガポール書法家協会のタン・シャー・ケー(陳声桂)会長は「NTUの前身は(華僑のための大学だった)南洋大学だ」とし、「中国の言葉を使った看板を取り除くことは、中国の遺産に影響を与えるものであり、全く受け入れられない」と述べている。(翻訳・編集/柳川)