仏パリの商品取引所で、美術館への改装計画を説明した日本の建築家、安藤忠雄氏(2017年6月26日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フランスの資産家で世界屈指のアートコレクターのフランソワ・ピノー(Francois Pinault)氏(80)が26日、首都パリ(Paris)に美術館を開設する計画を明らかにした。2019年初めのオープンを予定しており、現代アートの首都を称するパリにとって追い風となりそうだ。

 新美術館は、長年世界最多の来館者数を誇ってきたルーブル美術館(Louvre Museum)からほど近いドーム型屋根の商品取引所(Bourse de Commerce)を改装し、総額14億ドル(約1600億円)相当の現代アートの傑作の数々を展示するという。

 ピノー氏が所蔵する美術品は3500点に上り、この中には米アーティストのマーク・ロスコ(Mark Rothko)から英国のダミアン・ハースト(Damien Hirst)に至るまでの抽象画や現代アートの傑作が多数含まれている。

 イタリア・ベネチア(Venice)には、すでに同氏が所有する民営美術館が存在するが、同氏は数十年にわたり、パリ市内でコレクションを展示できる場所を探していた。

■設計は安藤忠雄氏

 19世紀に建てられた荘厳な商品取引所は、以前パリの中央市場があった地区のはずれに位置している。建物の改装は、建築界で最も権威あるプリツカー賞(Pritzker Architecture Prize)を受賞したこともある日本を代表する建築家、安藤忠雄(Tadao Ando)氏が手掛ける。

 安藤氏は、この円形の建築物をイタリア・ローマ(Rome)の古代遺跡パンテオン(Pantheon)になぞらえる。建物の内部にはコンクリート製の円筒を設置し、それがパリの文化的中心地となり、ひいては世界の文化的中心地となると説明した。

 ドーム型屋根の下には、3層にわたって展示スペースが設けられる予定で、5大陸との交易を描いたドームの見事なフレスコ画も修復されて保存されるという。
【翻訳編集】AFPBB News