イエメン・サヌアのアル・サビン病院で治療を受ける、重度の下痢性疾患あるいはコレラに感染したとみられる子ども。(2017年5月12日撮影)UNICEF_UN065873_Alzekri

写真拡大

 紛争が続くイエメンで、コレラが疑われる症例が20万件を超えたことを受け、ユニセフ(国連児童基金)事務局長アンソニー・レークと世界保健機関(WHO)事務局長マーガレット・チャンは、以下のとおり共同声明を発表した。

 急速にコレラが拡大するイエメンでは、感染が疑われる症例が一日に平均5,000件増加し、これまでに20万件を超えました。私たちは、今、世界最悪のコレラ大流行に直面しています。

 僅か2カ月間で、コレラ感染は、紛争で荒廃したイエメンのほぼすべての県に拡大しました。コレラによってすでに1,300人以上が亡くなり、そのうち4分の1が子どもですが、死者の数は今後さらに増えると予想されます。

 ユニセフ、WHOおよびパートナー団体は、この命に関わる病気の拡大の勢いを一刻も早く止めるべく努力しています。昼夜を問わず、病気の感染拡大を見つけ、追跡すると共に、人々に安全な水、適切な衛生環境および治療を提供すべく活動しています。即応チームは、個々の家庭を訪問して、飲料水の浄水方法や貯蔵方法など感染から身を守るための情報を家族に伝える活動をしています。

 ユニセフとWHOは、感染予防と治療支援の規模拡大のためにあらゆる手を尽くしています。私たちは、イエメン当局に対して、これ以上感染を拡大させないために、国内での努力を強化するよう求めます。

 この死にも至るコレラの流行は、2年間におよぶ激しい紛争が直接もたらした結果です。保健および水と衛生システムの崩壊によって、1,450万人の人々が日常的に安全な水や適切な衛生環境を得られなくなり、感染が広がりやすい状況を生んでいます。栄養不良の蔓延は子どもたちの健康状態を悪化させ、子どもたちはより病気に感染しやすくなっています。また、コレラ感染を止めるために最も重大な役割を果たしている、推定3万人の献身的な地域の保健員たちには、10カ月近く給料が支払われていません。

 私たちは、イエメン国内のすべての当局に対して、こうした人々への給料の支払いを強く求めます。そして何よりも、すべての紛争当事者に対して、この破壊的な紛争を終結することを求めます。

(編集・岳進)