中学生棋士の藤井聡太四段(14)が公式戦29連勝目を達成し、連勝最多記録を30年ぶりに更新した。相手は昨年の新人王戦で優勝した増田康宏四段(19)。プロ棋士では2人しかいない10代同士の対決だった。

26日(2017年6月)午前10時から始まった対決では、中盤まで一進一退の展開だったが、終盤の詰めで藤井四段が強さを発揮し、午後9時24分に増田四段が負けを認め、投了した。この瞬間、藤井四段の地元、愛知県瀬戸市では「日本一バンザイ、聡太君バンザイ」と歓呼の声があがった。

藤井四段は「連勝は自分でも想像できなかった。単独1位になれたというのは自分でも特別な感慨というか、今までと違った喜びがあると感じています」といつも通り淡々と話していた。

自立性を大事にする教育法

この強さの原動力はどこからきているのか? 番組では、藤井四段が幼少期に受けたモンテッソーリ教育に注目した。

このモンテッソーリ教育法は、イタリアの精神科医マリア・モンテッソーリが開発した教育法。マイクロソフト創立者のビル・ゲイツやアップル社の創立者スティーブ・ジョブズ、オバマ前大統領も幼児期にこの教育法を受けたという。

その教育法の特徴について、都内にある『モンテッソーリこどもの家』の面田伊佐子園長は「日本の教育法は、先生が教えることを毎日決めて教えるのと違い、子どもが自分の意志で自分が選んで最後までやり通す。自立性を大事にすることによって忍耐力、持続力、集中力を養うのです」という。

藤井四段が将棋を始めたのは、5歳の時に祖母が買ってくれた駒がきっかけだった。祖母は「駒に動きが書いてあったのですぐに覚えてしまい、『普通の将棋を買ってきて』って。幼稚園から帰ると将棋を指していた。やりだすととことんやる。負けず嫌いでしたから」と振り返る。

スタジオでは、真矢ミキキャスターが「自分たちでしたいですね」、司会の国分太一も「僕ら今からやれば頭がよくなるんですかね」。自らやるのはあきらめたのか、雑学おじさんの堀尾正明は「孫にやらせようと思っているんですよ」。

モンテッソーリで養われた持続力、集中力が将棋で役に立ったのだろうか。藤井四段の快挙で日本の幼児教育は一変するかもしれない。

藤井四段の30連勝となる次の対局相手は、昨年5月に非公式戦で藤井四段を破っているスイス生まれの佐々木勇気五段(22)。7月2日に行われる。