中国では日本や日本人について正確な理解があるとは言えないのが現状で、日本に対してネガティブな感情を抱く人も少なくない。だが、その一方で、日本を客観的に知り、理解すべきであるという「知日」と呼ばれる動きが広まっているのも事実だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では日本や日本人について正確な理解があるとは言えないのが現状で、日本に対してネガティブな感情を抱く人も少なくない。だが、その一方で、日本を客観的に知り、理解すべきであるという「知日」と呼ばれる動きが広まっているのも事実だ。
 
 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本と中国は一衣帯水の隣国であり、近代になって関係に問題が生じたものの、日中関係の歴史を紐解けば1000年以上にわたって交流を続けてきたと指摘、中国人は自国をさらに良い国にするために、日本を客観的に知り、積極的に学ぶべきであると伝える記事を掲載した。
 
 記事は、近代における日中間には不幸な歴史があることを指摘し、この歴史的要因や領土をめぐる対立を受け、中国人は日本を正確に理解しようとしないと主張。だが、日本は戦後に急速な復興を遂げ、高い技術力によって付加価値をつけた日本製品は世界中に輸出されていると指摘。戦後の焼け野原から日本は世界第2位の経済大国まで上り詰め、中国に抜かれたとは言え、今なお日本の国内総生産(GDP)は世界第3位の規模であり、質の高い社会福祉サービスを国民に提供している国だと指摘した。
 
 さらに、日本に対してネガティブな感情を抱いていても、実際に日本を旅行で訪れると「その感情が一変した」という中国人は数多く存在すると指摘。中国のネット上では盲目的な愛国が流行しているとする一方、日本と中国を客観的に比較してみれば「中国が日本に学ぶべき点は非常に多い」と伝え、中国をさらに良い国にするために日本を知り、日本に学ぶことは「歴史を忘れることでもなく、売国的行為でもない」と主張した。
 
 日本を訪れる中国人旅行客の数は年々増加している。日本政府観光局(JNTO)によれば、2016年の訪日中国人の数は前年比27.6%増の6373万人に達し、17年1ー5月は前年同期比8.0%の269万人に達した。こうした中国人のなかには単なる観光ではなく、日本がどういう国なのか、自分の目で確かめたいと考えて訪日する人も少なからず存在する。中国人の日本に対する理解が進めば、日中関係の改善にもつながっていくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)