将棋の最年少棋士の藤井聡太四段(14)がきのう(2017年6月26日)、竜王戦の決勝トーナメント1回戦で勝ち、公式連勝記録を29に更新、30年ぶりに新記録を達成した。相手は若手の実力者、増田康宏四段(19)。10代同士の対局と注目されたが、藤井四段は終盤に一気に攻め立て勝利した。「スッキリ!!」は加藤一二三(ひふみ)九段(77)をゲストに招き、歴史に残る一戦を解説してもらった。

司会の加藤浩次「藤井四段の対局、どうご覧になりましたか」

加藤九段「うーん、圧勝でしたね。やっぱり、天才ですね」

加藤九段は去年(2016年)12月、藤井四段のデビュー戦の相手になったが敗れ、それが29連勝の始まりだった。

加藤「当時に比べ、強くなっていますか」

九段「強くなってきたというよりも、もともと彼の実力です」

対局は午前10時に始まり午後9時24分、増田四段が投了した。終わった会見で藤井四段は報道陣から「29戦を振り返って印象に残る対局は?」と聞かれると、即座に「初戦の加藤一二三先生に教えていただいた一局です。加藤先生の迫力ある闘志を盤の前で体感できたのは本当に貴重な経験だったと思います」と答えた。

次に勝つ確率53%と予想

加藤「藤井四段は天才であるとおっしゃっていましたが、どのへんが天才なのですか」

九段「とにかく、冴えた戦い方で、用意ドンでスタートすると、もう1メートル先に飛んでいます。きのうの対局も、私のようなレジェンドからすると、当初から藤井有利と分かっていましたよ」

加藤九段自身も「神武以来の天才」といわれた人だ。天才同士の響き合いがあるのかもしれない。

加藤「AI(人工知能)を搭載した将棋ソフトについて知りたいのですが」

九段「私たちの世代は機械に関心がないので、自分の頭だけで十分と思っています。だから藤井さんも、AIを色々使っているけれど、気分転換で遊び半分にやっていると思いますよ」

藤井四段の次回は7月2日(2017年)、竜王戦決勝トーナメントで佐々木勇気五段と対戦する。加藤九段の予想は「藤井四段が勝つ確率は53%、3%はかなりの差を意味します」。