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半導体市場動向調査会社のIC Insightsは6月20日(米国時間)、PCの出荷台数が落ち込み続けており、タブレットの出荷台数も減少していることから、(これらの他、シンクライアント端末を含む)パーソナルコンピューティングシステム向けIC売り上げよりも、スマートフォン(スマホ)を含む携帯電話向けICの売り上げが2017年、もっとも巨大な市場規模になる見通しであるとの見通しを明らかにした。

同社によると、2017年のパーソナルコンピューティングシステム市場ならびにPC市場、携帯電話市場それぞれにおけるIC売上高は、パーソナルコンピューティングシステム市場が前年比9%増の801億ドル(2016年は735億ドル)、PC市場が同11%増の675億ドル(2016年は607億ドル)、そして携帯電話市場が同16%増の844億ドルとしており、史上初めて携帯電話向けICの売上高がパーソナルコンピューティング向けICの売上高を上回る見込みとなっている。

いずれの市場も市場規模が拡大する最大の要因は、こうした機器に搭載されるメモリの容量が拡大するためであるほか、DRAMならびにNANDの平均販売価格(ASP)も通年でそれぞれ前年比53%、同28%ほど上昇する見通しであるためだ。

○2017年も増加を続けるスマホの出荷台数

また、IC Insightsでは、携帯電話の中でも、もっとも多くのDRAMとNANDを搭載するスマホの2017年の出荷台数を、前年比で5%増加すると予測している。一方、PCとタブレットはともに同3%減と予測しており、ICを応用した最終製品としては、携帯電話が最大となり、この流れは2010年代の終わりまで拡大しつづける見通しだという。実際、同社では、2015〜2020年にかけての携帯電話向けIC市場の年平均成長率(CAGR)は5.3%で、2020年には921億ドルに達すると予測する一方、パーソナルコンピューティング向けIC市場はCAGR2.9%の838億ドルとしており、100億ドル近い差が今後数年間で生じると見ている。

なお、今回のIC Insightsの予測では、PCおよび携帯電話向けIC市場以外の分野も行っている。それによると、タブレット向けICの売上高は、2016年に前年比11%減となっているが、2017年も同2%減の118億ドルと規模の縮小が進み、この流れはその後も継続し、2020年には約110億ドルまで落ち込むとしている。一方、GoogleのChromebookプラットフォーム設計に基づくラップトップ、シンクライアントおよびインターネット/クラウドコンピューティングセントリックシステム向けICの売上高は、2016年に同21%増の7億2800万ドル、2017年も同15%増の8億3800万ドルへと、規模は小さいものの成長すると予測されており、その後もCAGR13.8%で、2020年には11億ドル規模に達するとしている。