2017年1月8日、デトロイトモーターショーで新型「レクサスLS」をワールドプレミアしたトヨタ自動車(以下トヨタ)。

11年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型LSでは、新開発「GA-Lプラットフォーム」を採用、421ps/61kgmを発生する新開発V6 3.5Lツインターボエンジンを搭載、Direct-Shift 10ATとの組み合わせにより、優れた環境性能や快適性と、切れ味の良い変速を高次元で両立しています。

車両のスリーサイズは、全長:5,235mm、全幅1,900mm、全高:1,450mm、ホイールベースが3,125mm(北米仕様)と、堂々としたスペック。

また、4月12日にはニューヨーク国際オートショーで、スポーティバージョンとなる「LS500 F SPORT」についてもワールドプレミアしています。

さらに同社は6月26日、新型LSに搭載した数々の予防安全技術を公表しました。

新型では、世界トップの安全性を目指して、先進の予防安全技術を惜しみなく投入。「Lexus Safety System +」に加え、さらに高度な衝突回避支援と高度運転支援を実現した先進の予防安全パッケージ「Lexus Safety System + A」を日本、北米、欧州で導入するそうです。

「Lexus Safety System + A」では世界初となる「アクティブ操舵回避支援」機能や、歩行者が存在する方向を表示する「歩行者注意喚起」機能、交差点での出会い頭事故の予防に寄与する「フロントクロストラフィックアラート」 (FCTA)などが追加されています。

さらに車線維持・車線変更支援を可能にした高度運転支援技術「Lexus CoDrive」を採用するなど、安全運転をサポートする先進技術をパッケージ化。

「歩行者注意喚起」機能は、前方の歩行者と衝突する可能性が有る場合、大型カラーヘッドアップディスプレイに歩行者の存在する方向をアニメーションで表示します。

また、「アクティブ操舵回避支援」機能は、ブレーキ制御だけでは衝突回避が困難、かつ操舵制御により回避できるとシステムが判断した場合、自動で操舵制御を行い、衝突回避/衝突被害の軽減を支援。

「FCTA」は、前側方レーダーにより、交差する車両が接近してくる方向を大型ヘッドアップディスプレイで注意喚起。交差する車両が接近しているにもかかわらず、自車が前進しようとした場合に、ドライバーに警告を発します。

また、今後の自動運転につながる「Lexus CoDrive」では、車線維持を支援するレーントレーシングアシスト(LTA)機能に、レーンチェンジアシスト(LCA)機能を加えることで、ドライバーの方向指示レバー操作を合図に、最適なタイミングを見計らって自動で車線変更します。

また、ドライバーがLTA機能で走行中に無操作状態が長く続いた場合、ドライバーに操作を促すほか、最終的にハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援。ドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行い、早期のドライバー救命・救護に繋げる念の入れようです。

そのほか、筆者的には、車両周辺の安全確認をサポートするパノラミックビューモニターに追加された「サイドクリアランスビュー」に注目。

車体幅が大きいだけに、狭い道でのすれ違いや路肩への幅寄せ時に、車両側方の間隙を直感的に確認できるこの機能はかなり重宝しそうです。

トヨタの発表によると、新型LSの発売は今秋を予定しているそうで、トヨタのフラッグシップカーだけに、数々の安全支援機能は世界の自動車メーカーから再び多くの注目を集めそうです。

(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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