泉本 行志 / 株式会社アウトブレイン

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何か上手くいかない状況に直面したとき、
たとえば、

・プロジェクト内の状況をメンバー同士理解し合えていないから、毎朝10分の朝礼をやって情報共有しましょう。

・課題管理がうまく出来てないから、新しいWebツールを利用して管理しましょう。

・他部門との対応に、各自時間を取られているようだから、窓口を○○さんに一本化することにしましょう。

などと問題を解消するために新しいアプローチを提案し試みる。
ここまでは良いとします。

しかし、その新しいアプローチをちょっとやってみて効果がないと見るや、すぐに別の違うことを試そうとする人がいます。そしてそのやり方でも効果が見えないとなると、また何か違うものに変えてみようとする。

これでは、いくらやっても効果的なアプローチを見つけ出すことは難しく、無駄に現場を混乱・疲弊させてしまう。 そのうち誰も新しいアプローチに本気で取り組まなくなり、何を始めても何も変わらない負のスパイラルに陥ります。

何事もある程度まで徹底して実行されなければ効果は出ないものです。

上記の例でいえば、情報共有のためにと朝礼を始めても1週間程度では何も変化を実感できないかもしれないし、課題管理のツールを変えたら最初は慣れるまで逆にパフォーマンスが落ちるかもしれません。コミュニケーションのプロセスを変え窓口を一本化しても、それが皆に徹底され効果が現れるまでには時間がかかります。

もちろん、試みたアプローチが本当に機能しないこともあり、柔軟さは大切ですが、まずは腰を据えて実行をしないと、期待する効果があるかの判断すらつきません。 それを焦って「何かしないと!」と、ちょこちょこを思いつきのような単発マネジメントをすると周りからの信頼も失い、チームがぐだぐだになってしまいます。

柔軟さの中にも、「徹底」が必要。
リーダーには焦らず肝を据えた態度が求められます。