【詳細】他の写真はこちら

「コレってどうなの?」がわかる。気になるデジタルグッズの深堀りレビュー。今回は、オリンパスのコンパクトカメラ『OLYMPUS Tough TG-5』を使い倒します!

オリンパス

OLYMPUS Tough TG-5

実勢価格:5万5080円



Front

 

Side



Rear



Top



Bottom

【SPEC】

サイズ:W113×H66×D31.9mm 重量:250g(付属充電池およびメモリーカード含む) タフ性能:防水15m(IPX8相当)、防塵(IP6X相当)、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10度、耐結露 フィールドセンサーシステム:GPS(GLONASS、QZSS)、方位センサー、圧力センサー、温度センサー、加速度センサー 撮像素子:1/2.33型Hi-speed裏面照射型CMOS 有効画素数:1200万画素 レンズ:開放F値2.0〜4.9、焦点距離25mm〜100mm(35mm判換算)、光学4倍ズーム ISO感度:ISO100〜12800(〜6400まで自動) シャッター速度:1/2000〜1/2秒(夜景、Aモードは最長4秒) 記録媒体:SD、SDHC、SDXC 動画記録サイズ:最大3840×3260ドット最大30p 背面液晶:3.0型(約46万ドット) 本体色バリエーション:レッド、ブラック

『OLYMPUS Tough TG-5』ってどんなカメラ?

暗所性能向上&高画質化! アウトドアで役立つ機能も充実



“Tough”の名を冠しているとおり、オリンパスの「T(Tough)」シリーズは、アウトドアフィールドで心置きなく使い倒せるタフ性能が魅力のカメラだ。特に2012年発売の『TG-1』から始まった1桁型番のモデルは、開放F値2.0の明るいレンズを採用し、アウトドアカメラながら画質に定評がある。

その5代目『TG-5』は、従来モデルが採用していた1/2.3型1600万画素の撮像素子から、新開発の1/2.33型1200万画素へと変更。あえて画素数を落とすことで、1画素あたりの受光面積が大きくなり、暗所での画質向上に期待できるわけだ。合わせて画像処理エンジンもTruePicの「察廚ら「次廚悗反焚宗4K動画や秒間120コマのハイスピードムービーなど動画撮影機能も強化されている。

フィールドセンサー周りでは、従来から搭載していたGPSと電子コンパスに加えて温度センサーと気圧センサーを新搭載。取得した各種情報を画像と同時に記録できる機能にも対応し、移動の軌跡をアプリ上で表示させることが可能だ。

【明るいF2.0レンズと光学4倍ズーム】



▲F2.0と明るめなレンズをボディ中央に配置。ダブルガラス構造で結露を防止し、レンズ周囲のアクセサリを装着するバヨネットにはロックボタンも備える。

【シリーズ最大の特徴とあるタフ性能は継承】



▲防水(水深15m)、防塵(IP6X相当)、耐衝撃(2.1m)、耐荷重(100kgf)、耐低温(-10度)といった従来のタフ性能に加え、本機では耐結露も。

『OLYMPUS Tough TG-5』の操作性をチェック



【コントロールダイヤル追加とズームレバー見直し】



▲上面には新しくコントロールダイヤルを設けたことで、操作性が向上。ズームレバーの構造をシャッターボタンと同軸化し、グローブを付けた状態での操作性も向上している。

【ダブルロック構造の蓋を採用する安心設計】



▲ボディ側面にはmicroUSBとHDMI端子を装備。スルー出力に対応し、撮影画像をテレビなどに映せる。



▲バッテリー&SDカードスロットは底面に。すべてシーリング構造を採用し、蓋は2重ロックタイプとなる。

【フィールドセンサーの情報をスマホへ転送】



▲センサーで取得した緯度・経度、温度、標高などの情報は、スマホアプリ「OI.Track」へ転送し、アプリ上で表示可能だ。

『OLYMPUS Tough TG-5』の画質をチェック



【暗所では撮影性能の向上を実感できる】



▲周辺部はさすがに暗く落ちてしまっているが、中央部の垂れ幕は布の質感がわかる程度まで再現できている。

【水中撮影ができるのはタフカメラならでは】



▲「水中マクロ」モードで撮影。岩の表面の質感や、そこに生えた苔や水中の浮遊物などもしっかり捉えられた。

【接写用アクセサリーを使えばマクロがより強力に】



▲別売の『LEDライトガイド LG-1』を使い、「顕微鏡」モードで撮影。カメラの影になる部分も明るく撮れる。

使い倒しインプレッション

写真撮影だけでなく、アウトドアで使えるマルチ記録ツールに進化



タフ性能を有したアウトドア向けカメラの選択肢は増えているが、その中でもユーザーに評価が高いのがオリンパスの「T(Tough)」シリーズ。その新モデルが高画質化したと知ったら試さないわけにはいかない。本機では画素数を落とした新開発センサーを搭載することで、1画素あたりの受光面積を増やしているそうだ。特にアウトドアでは、光の少ない日陰や水中で使う機会が多いため、この改良には期待が持てる。

実際、暗所や水中での撮影を試したが、暗い場所での撮影能力はなかなか優秀。最近のカメラは感度の向上などで暗いシーンでも明るく撮れる製品が増えているが、感度を上げて複数の画像を合成するため、細部にノイズが目立つ場合が多い。その点、『TG-5』はコンパクトカメラとしてはノイズが少なく、暗所撮影においても優れていると言えそうだ。

また、水中や接写で使える多彩な撮影モードは従来モデルから継承。「水中ポートレート」や「水中マクロ」など、シーンに合わせたモードを選択できるのは、こうしたカメラを長く手がけてきたオリンパスらしいところ。レンズから1cmの距離まで寄れる「顕微鏡」モードでは、自動でピント位置をズラしながら撮影してくれる「フォーカスブラケット」や、複数の写真を合成してくれる「深度合成」モードなど、ピント調整が難しいマクロ撮影向きのモードが用意されているのがうれしい。

アウトドアならではの機能としては、GPSや気圧、温度などを計測できる「フィールドセンサー」に注目したい。カメラのモニタに各種測定データを表示できるのはもちろん、撮影画像への付与や、専用アプリ「OI.Track」で確認もできる。アプリでの表示は地図上に各種ログデータと撮影画像を同時に表示したり、画像の上にデータをオーバーレイ表示できたりと、なかなか面白い。画像や映像はそのままSNSなどでシェア可能だ。なお、トラッキングデータは電源オフの状態でも取得し続けられ、移動ルートを記録できる。ただ、ログ機能をオン時はバッテリー消費が早くなる点は少し気になった。とはいえ、コンパクトカメラとしての性能は十分満足できるレベル。付加機能から鑑みても、“アウトドア専用記録ツール”へと進化を遂げたカメラと言えそうだ。

結論

【ここが○】

・防水や防塵、耐結露などのタフ性能と、明るいレンズで撮影フィールドが一気に広がる。

・グローブを付けたままでも操作しやすいコントロールダイヤルなど、操作性が向上している。

【ここが×】

・GPS記録をONにしたままだと、バッテリーの減りが早い。

撮影の幅を広げる基本機能の進化

多彩な撮影方法で写真がもっと楽しくなる



フィールドセンサー機能により、様々なデータを記録できるようになった『TG-5』だが、やはり面白いのは多彩な撮影機能。アウトドアに一眼を持って行くのは難しいが、撮影は楽しみたいという人に最適なモデルだろう。



▲ピントを少しずつズラした複数の画像を合成し、手前から奥までピントが合った写真(左)が撮れる「深度合成モード」も面白い。



▲「テレコンバーター」や「フィッシュアイコンバーター」など従来からあるアクセサリーの多くが利用可能だ。

文・作例/増谷茂樹 撮影/江藤義典

※『デジモノステーション』2017年8月号より抜粋

関連サイト



『OLYMPUS Tough TG-5』製品紹介ページ

オリンパス公式サイト