25日、甲殻類アレルギーを持つ客の要望を無視してエビを使った料理を提供したとして、韓国の中国料理店主に賠償を命じる判決が下された。写真は韓国式のジャージャー麺。

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2017年6月25日、甲殻類アレルギーを持つ客の要望を無視してエビを使った料理を提供したとして、韓国の中国料理店主に賠償を命じる判決が下された。韓国・聯合ニュースが伝えた。

2013年9月、通訳関係の仕事をしていた女性Aさん(32)は、職場の同僚と昼食を食べに京畿道(キョンギド)のある中国料理店を訪れた。甲殻類アレルギーを持つAさんはジャージャー麺を注文、店員に「アレルギーがあるのでエビを入れないでほしい」との要望を伝えたという。その後、Aさんが運ばれてきたジャージャー麺を食べていると、爪の大きさほどのエビをかんだため急いでこれを吐き出し、さらに食事を続けていたが、今度はエビを食べてしまい、喉が腫れて呼吸困難に陥ってしまった。

病院で治療を受け呼吸困難からは回復したが、このことがあって以降、非常に小さな声がやっと出せるだけで、現在までも声をまともに出すことができなくなったという。

そのためAさんは中国料理店を相手取り1億ウォン(約980万円)余りの損害賠償請求訴訟を起こし、水原(スウォン)地裁は「被告は原告から甲殻類アレルギーがあるという事実をあらかじめ聞いており、料理にエビなどの甲殻類が入らないように格別に注意すべき義務があったのにもかかわらず、エビ入り料理を提供した。このため、原告が被った損害を賠償する責任がある」とAさん側の訴えを認める判決を下した。

ただし裁判所は、原告のAさんにも「料理にエビが入っているのを見付けても食事を続け、症状を悪化させた」との過失があると認め、賠償額を請求額の60%である6700万ウォン(約657万円)に減額した。

この事件をめぐり韓国のネットユーザーからは1万件近いコメントが寄せられるなど、関心の高さがうかがえる。その内容は「エビが出てきた時点で食べるのをやめなきゃ」「小さなエビのかけらでそんなことになるならお弁当を持参するべき。エビだけのためにジャージャー麺を別に調理することは難しいよ。店側も相当な損害を被ったね」「そもそもどうしてエビ入りのジャージャー麺を頼んだの?普通のジャージャー麺には入ってないはずだけど」とAさんの責任を追及する声が多い。

その他にも、「韓国の裁判所は寛大過ぎる」「正当な判決とは思えない」と判決内容に反対票を投じるコメントや、飲食店で働くユーザーから「アレルギーのある客は本当にムカつく。忙しいのに注文をつけられるとやってられない。30皿調理するのに、そのうちの1皿だけ別に作らなきゃならないなんて。それならもっと高級な店に行ったら?」と怒りの声も上がった。(翻訳・編集/松村)