イタリア映画の魅力を語った美容家のIKKO

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 イタリア版アカデミー賞とされるダビッド・ディ・ドナテッロ賞(2017年度)で最多17部門にノミネートされ、作品賞を含む5部門を受賞した映画「歓びのトスカーナ」の公開記念トークショーが6月26日、東京・文京シビックホールで行われ、美容家のIKKOが登壇した。「終わった瞬間に涙が止まらなかった」と本作に感銘を受けたIKKOは「一瞬暗いイメージを抱くかもしれませんが、それぞれの視点で解釈してほしい作品」とアピールしていた。

 本作は、伊映画界の巨匠パオロ・ビルツィ監督が「人間の値打ち」(13)に続き、名女優バレリア・ブルーニ・テデスキと再タッグを組んだ人間ドラマ。物語の舞台は、精神を病んだ人々が集う診療施設。妄想と虚言癖から周囲を振り回してばかりのベアトリーチェ(テデスキ)と、過去のトラウマから自傷を繰り返すドナテッラ(ミカエラ・ラマッツォッティ)がひょんなことから施設を抜け出すことになり、旅を続けるうちに、いつしかかけがえのない絆で結ばれていく。

 印象的だったシーンを振り返りつつ本作の魅力を述べていたIKKOは、ベアトリーチェとドナテッラの絆と友情を通じて「光が少し見えるだけで、人は生きていける。自分の理解者がひとりでもいたらやっていける」と感じたという。そして「この映画を見て、最も響いたことは、どの人でも幸せは横にいるということ。どんな境遇でも幸せというのは隣り合わせ。そして理解者がいるだけで、それまで気づけなかった幸せに気づく確率が高くなるはず」と語っていた。

 この日は事前にSNSなどで募集した人生の悩みに、IKKOがアドバイスするひと幕も。「結婚した友人たちを心から祝福できず、嫉妬心ばかり抱いてしまう」という独身の女性からの悩みには「本当に苦しい時は無理せず、自分の範囲の中で小さな幸せを探した方がいいかもしれません」と回答し、ママ友との交友に悩む女性には「あんまりクヨクヨしないでサラッとしとくのも大切。自分の状況を見つめ直して“創意工夫”をすること」と丁寧に言葉を紡ぎながら応えていた。

 会場に集った観客からの悩み相談にも応じるなど、終始サービス精神おう盛だったIKKOは、報道陣によるフォトセッションでも「『どんだけ〜!?』やりますか?」と自ら提案。「『歓びのトスカーナ』どんだけ〜!?」「人生の黒ずみなんて背負い投げ〜!」「苦しいと思ったらマボロシ〜!」と立て続けに披露すると、会場は大きな拍手で包まれた。

 「歓びのトスカーナ」は、7月8日から東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開。