スーパーやコンビニのお菓子売り場で展開されるバンダイの「ミニプラ」をご存知でしょうか? また、おじさんには懐かしいアニメロボットを商品化している「スーパーミニプラ」は知っていますか? 実は最近、大人も遊べるおもちゃが進化を遂げています。「ガンプラ」に代表される、いわゆる“バンダイのプラモデル”とは少し毛色の違う「ミニプラ」のおもしろさを、バンダイ食玩チームの精鋭スタッフに聞いてきました。

 

年間300万個が販売される超人気食玩! 6種類集めるとカッコいいロボットが完成

完成品のおもちゃ、バンダイのDX(デラックス)シリーズが有名な「スーパー戦隊」シリーズの合体ロボット。そんなスーパー戦隊ロボをミニサイズの組み立て式キットに変えたのが現在の「ミニプラ」で、なんと年間約300万個も販売されているんだとか。お菓子売り場に並ぶ、いわゆる“食玩”なので、箱を開けるとお菓子が同梱されているのも特徴です。

 

「ミニプラというブランドに明確な定義はないのですが、組み立てプラキットであり、買いやすい価格、スーパーやコンビニでの展開。そしてばらばらのメカが売られていて、それらを集めると合体ロボができる……という点は長く受け継がれていますね」と教えてくれたのは、バンダイ キャンディ事業部 食玩事業チームのN西さん。

 

「実は古くからあるブランドで、30年以上前から続いてるんです」(N西さん)という「ミニプラ」。その長い歴史のなかでも、近年飛躍的にクオリティが上がったことで大人、特に模型・ホビーファンからも熱い視線が集まっています。

↑「ミニプラ キュータマ合体シリーズ01 キュウレンオー」(税抜350円、全6種)

 

最新シリーズ「宇宙戦隊キュウレンジャー」の「ミニプラ」では、一箱350円の商品を6種類集めることで巨大ロボット「キュウレンオー」が完成します。2100円で集められるので、おもちゃやフィギュアを買うよりは当然安上がり。そのうえでプラモデルとしての色分けやプロポーションもこだわっていて、決して子どもだましではないクオリティ! 完成させたサイズが約16cmとお手ごろなのも、大人が気軽に買えるポイントでもあります。

↑「ミニプラ キュータマ合体シリーズ01 キュウレンオー」より「シシボイジャーA」、「シシボイジャーB」

 

↑「ミニプラ キュータマ合体シリーズ01 キュウレンオー」より、「オオカミボイジャー」、「オウシボイジャー」、「カメレオンボイジャー」、「カジキボイジャー」

 

↑「ミニプラ キュータマ合体シリーズSP01 キュウレンオー グリスターインジェクションver.」(税抜400円、全10種)。「キュウレンオー」を高級感あるメタリック成型色に変えた新バージョンで、メカの種類は9体。両手足にできる8体のうち4体を選び、自由な合体が楽しめます

 

色分け済み&ニッパー不要の超お手軽組み立て。完成するとポージングもスゴい!

年々スゴくなっていく「ミニプラ」。バンダイ キャンディ事業部で、スーパー戦隊シリーズ商品を担当しているN岸さんに最新作ならではのポイントを聞きました。

 

「ミニプラはお子さんでも作れるようにした商品なので、カッコいいプラモデルをいかに簡単に組めるかがポイントです。普通のプラモデルはニッパーで切ってヤスリで削って……というイメージがあると思うのですが、ミニプラはランナー(外枠)から指でもげる“タッチゲート”という仕組みで作られています。もちろん接着剤も不要なので、かなり手軽に組み立てることができます。また、最近の商品では、プラスチックの成形色を増やして、できるだけ細かいシールを貼らなくてはならない箇所を減らせるように改善を進めています」(N岸さん)

↑手でランナー(外枠)から切り離せる、「ミニプラ」の組み立てパーツ。(写真は「ミニプラ キュータマ合体シリーズ01 キュウレンオー」のもの)

 

この組み立ての手軽さに加え、N岸さんがプッシュするのが“可動”について。「ロボットが完成したら、アクションフィギュアのようにポーズが決まる。逆に普通のアクションフィギュアではできない変形・合体もできるわけですが、強度の高いABSという素材を使うことで、お子さんが何度遊んでもこわれにくくなっています」(N岸さん)。

かなり細部にわたりクオリティを気づかわれている最新「ミニプラ」。このクオリティの維持にかけられる努力はかなりのもので、なんと現在の商品は中身からパッケージまでもが“フルMADE IN JAPAN”!  国内生産にこだわり、パーツひとつひとつの細やかさを追求する職人芸が「ミニプラ」スーパー戦隊ロボを作りあげているんです。

 

「ザブングル」や「ガリアン」も! 懐かしのロボットが手軽に楽しめる「スーパーミニプラ」

メインターゲットが幼児でありながらも、大人のホビーファンの心もつかんだ「ミニプラ」。特に2016年のスーパー戦隊ロボ(「動物戦隊ジュウオウジャー」。「ジュウオウキング」など)では、同社アンケートによればなんと大人の購入者が全体の約半分に達していたとか……!  この大評判を受けて、同年から始まった新シリーズが「スーパーミニプラ」です。

 

こちらはお菓子が同梱される点は変わらずですが、コンビニなどには並ばず、模型店・家電系量販店やネット販売での取り扱いが中心。一箱あたりの価格も倍以上となります。また「ミニプラ」の「タッチゲート」方式ではないため組み立てにはニッパーが必要、対象年齢もグンと上がって15歳以上となるなど、正真正銘の大人向け仕様です。

↑「スーパーミニプラ 戦闘メカ ザブングル」(税抜850円、全4種。こちらは4つ集めることでフル装備の「ザブングル」と小型のメカ2体が揃うというもの)

 

そして、第1弾の「戦闘メカ ザブングル」を皮切りに、30〜40代のロボットアニメ好きにはたまらないラインナップが続々登場。このラインナップ選びについて「ロボットアニメを見て育った担当者が、何より自分たちの思い入れがあるロボットをチョイスしています」と教えてくれたのは、「スーパーミニプラ」で1980年代以前の懐かし作品のアイテム担当者さん。

 

そのうえで、同社の「超合金魂」シリーズなどでも大人向けに商品化されたことがある「ザブングル」などは、過去の商品で(材質などの都合から)追求しきれなかったフォルムの細やかさ、アクション(可動性)などを磨き上げることで新たな価値を生み出しました。

↑「スーパーミニプラ 機甲界ガリアン」(税抜1900円、全2種。こちらは一箱で完成するロボットを2種ラインナップ)

 

逆に「超合金魂」などでもまだ出ていなかったレアなキャラクターとして、新作「機甲界ガリアン」も登場。こちらはアニメ作品の人気は高いものの、これまで商品化される機会が非常に少なかったロボット。「スーパーミニプラ」チームとしても入魂の一作となっています。

 

「ガリアンの立体化に関しては、『待っていた』というユーザーの声に応えるため、関係者みな“できることは全部やる”と言う気持ちで商品に取り組みました。ファンのみなさんにとって今回の立体物が決定版となってほしい、そう思っています」(担当者)

↑「スーパーミニプラ 機甲界ガリアン」のパッケージ。枠組みやロゴの配置など、往年のプラモデルを意識的にオマージュしたデザインがシブい!

人気爆発の「ガオガイガー」はシリーズ第2弾と組み合わせてさらに変形・合体!

ロボットファンのハートをわし掴みにしている「スーパーミニプラ」。単価は高めで、販売数量は「ミニプラ」のおよそ1/10と限定的ながらも、新作が発売されると店頭からは瞬時になくなる超人気ぶり。今年2月に発売された「勇者王ガオガイガー」は、Amazonの2017年上半期ホビーランキングで他多数のフィギュアやプラモデルを抑え9位に食い込むという強さを見せつけました。

↑「スーパーミニプラ 勇者王ガオガイガー」(税抜950円、全4種)

 

この「勇者王ガオガイガー」については第2弾アイテムも新発売。第1弾で出たロボの強化パーツ的役割を持ち、合体させることで「スターガオガイガー」や「ゴルディオンハンマー」を完成させられます。通常の玩具で同じことをやろうとするとサイズや価格が跳ね上がってしまうので、この変形・合体を気軽に楽しめるのはまさに「スーパーミニプラ」ならでは!

 

「おかげさまで大好評をいただいたスーパーミニプラ『ガオガイガー』の続弾です。自慢の一品ですので、今の食玩プラキットのクオリティをぜひ体感していただければと思います」(N西さん)

↑「スーパーミニプラ 勇者王ガオガイガー2」(税抜950円、全3種)

 

↑「勇者王ガオガイガー」と「勇者王ガオガイガー2」を組み合わせると、大ボリュームの「スターガオガイガー」(写真)に合体可能!

 

一般的なプラモデルとも、アクションフィギュアとも性質が異なる「ミニプラ」&「スーパーミニプラ」独自の魅力。今回取材した担当者のみなさんは「これをきっかけに食玩を盛り上げていきたい」と異口同音に語っていました。“オマケ付きお菓子”だと思っていた食玩がここまで進化していたとは……。少なくとも、これからはお菓子売り場を見る目が変わりそうです!

 

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