キャディーのマイケル・グレラー氏と喜びを分かち合うジョーダン・スピース【写真:Getty Images】

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スピースがバンカーからチップイン・バーディー、プレーオフ制して今季2勝目

 PGAツアー第33戦のトラベラーズ選手権、25日(日本時間26日)に行われた最終日、ファンも大興奮の「スーパーショット」で熱戦のプレーオフに決着がつき、熱狂を呼んでいる。バンカーから打ち出されたボールが、一直線にカップへと吸い込まれたシーンを全米プロゴルフ協会(PGA)公式ツイッターが動画付きで紹介。「ショット・オブ・ザ・イヤー」との一言に、ファンから「素晴らしい」「サヨナラホームラン!!」と称賛の嵐となった。

 世界の熱視線をクギ付けにしたのは、テキサス州出身のジョーダン・スピース(米国)だ。

 通算12アンダーでダニエル・バーガー(米国)と並び、プレーオフに突入して迎えた1ホール目の18番パー4。お互いにパーオンを逃したとはいえ、スピースは2打目をバンカーに打ち込んでしまった。厳しい状況に置かれたなか、新進気鋭の23歳は一気に勝負をかける。

 グリーンまでおよそ60フィート(約18メートル)。バンカーを脱してグリーンに乗せるプレーを選択するのではなく、迷わずカップを狙ってスイングをしたのだ。

 勢いよく打ち出されたボールは、グリーンに乗ってバウンドし、コロコロとカップに向かって一直線に向かって進んでいくと、観衆もざわめき立った。歓声に後押しされるように転がったボールは、ピンに当たって吸い込まれるようにカップに消えた。

 渾身のチップイン・バーディーが決まると、スピースはキャディーのもとに駆け寄り、飛び跳ねて、胸をぶつけ合いながら喜びを分かち合った。その後、バーガーも第3打でカップインを狙ったが、決めることができず、これにより、スピースの今季2勝目、ツアー通算10勝目が決まった。

 あまりに劇的なチップインショットに大会公式ツイッターもラウンド中に「なんてフィニッシュだ!!!!」と速報。試合後に改めて「ショット・オブ・ザ・イヤー」と動画付きで紹介した投稿には、ファンから次々と驚嘆の声が上がっている。

ファンもスーパーショットに大興奮「サヨナラホームラン!!」「非現実的だ」

「なんてショットだ!ジョーダン!おめでとう! 」

「素晴らしい。これが僕らがゴルフを好きな理由だ」

「30回以上再生したよ。非現実的だ」

「サヨナラホームラン!!!」

「グッドジョブ!」

 さらにPGAの公式ツイッターは「今までで最高のプレーヤーとキャディーの祝福ではないか?」と記し、スピースとキャディーを務めたマイケル・グレラー氏が見せたチェストファイブ(ジャンプしながら胸と胸をぶつけ合うジェスチャー)の瞬間をフォーカス。動画付きの投稿には、興奮冷めやらないファンからコメントが相次いだ。

「それは疑いようがない」

「セレブレーション・オブ・ザ・イヤー」

「あの喜びようは凄かった」

「キャディーは胸と胸、選手は背中と背中を合わせたかったんだろうね」

 単独首位で飛び出した最終日は、1、2番で連続バーディーを奪い、好スタートを切ったが、4番パー4でボギー。後半9ホールも2ボギー、1バーディーのイーブンパーと伸び悩み、勝負はプレーオフにもつれこんだが、圧巻の勝負強さで勝利を手繰り寄せた。

 タイガー・ウッズ以来となる24歳以下でのツアー10勝目をマークしたスピース。「劇的チップイン」は、その功績とともに後世に語り継がれるだろう。