英ロンドン北部の高層住宅チャルコッツ・エステート。政府の緊急点検で5棟が外装材の安全性検査に不合格となった(2017年6月23日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】英政府は25日、ロンドン(London)西部の高層住宅「グレンフェル・タワー(Grenfell Tower)」で起きた大規模火災を受けて実施している建築物の緊急点検で、高層住宅60棟が安全性の検査基準を満たさず不合格となったと発表した。いずれもグレンフェル・タワーと類似した外装材が使用されていたという。

 14日のグレンフェル・タワーの火災では79人が死亡したとみられているが、外装材が被害拡大の原因である可能性が指摘されている。

 サジド・ジャビド地域社会・自治相(Sajid Javid)は、「家主全員と地元の消防・救急当局に検査結果を通知した。全当事者と緊密に連携して今後の対応を支援・監督する」と述べた。

 一方、英国保険協会(ABI)は問題の外装材の危険性について、5月中に政府に警告していたことを明らかにした。

 ABIの広報担当者マルコム・ターリング(Malcolm Tarling)氏はAFPに対し、今回の緊急点検の陣頭指揮を執っているコミュニティー・地方自治省が今年2〜5月に実施した住宅白書への意見募集で「当協会の対応として、可燃性物質を材料とする外装材は火災が延焼する原因になり得る事実を指摘し、注意を促していた」と語った。
【翻訳編集】AFPBB News