夏場のカレー、傷みにくく日持ちを長くするための3つのポイント

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以前、「教えて!goo」では「カレーを腐らせずに保存する方法」をご紹介した。カレーといえば大人も子どもも大好きな食べ物だが、夏場に作ると傷みやすいのがたまに瑕である。そこでふと、筆者のなかである疑問――傷みにくいカレーは作れないものか? 夏場でも傷みにくく、味は美味しいカレーの作り方があればぜひ知りたい――が浮かんだ。そこで今回は専門家に傷みにくく、カレーの日持ちが長くする方法を伺った。その結果、3つのポイントが判明したので、紹介していきたいと思う。

■ポイント1:作ったらすぐに冷ます

そもそもとして、カレーの日持ちを長くする方法はあるのだろうか? 管理栄養士の梅田やすこさんに伺ったところ、主に3つのポイントを中心にアドバイスをもらった。

「大事なポイントは、ウェルシュ菌を発生させないようにすることだと思います。カレーは、大量に作れば作るほど冷めにくい状況になります。冷めにくいとウェルシュ菌の思うツボ。ですので、鍋ごと水につけて冷ましたり、その水がぬるくなったら変えたり、ジップロックやタッパー、小鍋に移したりして、冷蔵庫または冷凍庫で保存しましょう」(梅田さん)

1つ目のポイントは、まず作ったらすぐにカレーを冷ますことだという。ちなみにウェルシュ菌は、人や動物の腸内、土や水の中に存在する細菌のこと。食肉や魚から検出されることが多く、カレーをはじめとする煮込み料理時には注意が必要だ。

■ポイント2:再加熱時はよく混ぜる

「当日中にカレーをすべて食べきれる人は少ないと思います。再び召し上がる際は、作った後冷やしたカレーから、食べる分だけを小鍋に移し、フツフツとするまでよく再加熱しましょう。また、ウェルシュ菌は酸素を嫌う嫌気性のため、よくかき混ぜて酸素に触れさせるようにすることも大切です」(梅田さん)

再加熱時は小鍋に移し、よく混ぜるのが2つ目のポイントとのこと。保存も大事だが、再び食べる際の調理の仕方も、日持ちに大きく関係するのだ。

■ポイント3:とろみのない食材で作る

「小麦粉などの穀類やじゃがいものなどのイモ類がたくさん入ったカレーは、とろみがあるため冷めにくいです。さらりとしたカレーであれば比較的冷めやすいでしょう」(梅田さん)

傷みにくく日持ちするカレーにするためにはすぐに冷ますことが重要と紹介したが、その冷ますところの足かせになる食材は、意外にも定番食材のジャガイモだった。とろみのない食材でカレーを作ることが、カレーの日持ちをよくする3つ目のポイントだった。

「とろみは食べる前につけたり、じゃがいもなどのイモ類は後付けしたりすると良いでしょう」(梅田さん)

ほかにも、具材の入れ方、順番を工夫することで、日持ちを長くできるようだ。

■ルゥのみで作る

上記の具材に関連し、さらに梅田さんがこんなアドバイスも寄せてくれた。

「ウェルシュ菌は肉類や魚介類が保菌しているため、市販のルゥと野菜ジュースやトマトジュースなどのみでルゥのみを煮込んで作り、冷蔵庫や冷凍庫で保存する手もあるかもしれません。食べる際に肉類や魚介類、野菜を炒め、ルゥを加えるようにすると、その都度違ったカレーライスを楽しむことができ、傷む心配もありません」(梅田さん)

なるほど、そんな方法もあるのか。斬新な方法かもしれないが、毎回違った具材を楽しめ、日持ちも長くできるとは、まさに一石二鳥だ。

夏場にカレーを作る際は、ぜひこうしたポイントを参考にしていただきたい。

■専門家プロフィール:梅田やすこさん
テーラーメイド管理栄養士。旅館業を営む両親のもと生まれ育つ。大学卒業後、幼稚園教諭、調理師、マナー講師を経て管理栄養士となる。健康相談を行う傍ら、『腸時短ごはん』を提案。また親子食育イベントや幼稚園、学校などで親子の心のケアに焦点を当てた講演会を実施。

柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)