“怒るときは怒り、泣くときは泣く” 心が晴れやかになる夏目漱石の優しい言葉

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『坊ちゃん』『吾輩は猫である』『こころ』など、数々の名作を残した夏目漱石。漱石が書物の中、また場面ごとに残した優しい言葉は、そっと私達の心を照らしてくれます。

読むと心が晴れやかになる夏目漱石23の言葉

01.
あなたが今、まく種はやがて、あなたの未来となって現れる。

02.
恐れてはいけません。暗いものをじっと見つめて、その中からあなたの参考になるものをおつかみなさい。

03.
人間は自分の力も自分で試してみないうちはわかりません。握力などは1分で試すことができるが、自分の忍耐力や文学上の力や強情の度合などは、やれるだけやってみないと自分で自分に見当のつかないものなのです。

04.
鏡はうぬぼれの醸造器である如く、同時に自慢の消毒器である。

05.
嫌な女も好きな女もあり、その好きな女にも嫌なところがあって、その興味を持っているすべての女の中で、一番あなたが好きだと云われてこそ、あなたは本当に愛されているんじゃありませんか?

06.
うれしい恋が積もれば、恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。

07.
恋心というやつ、いくらののしりわめいたところで、おいそれと胸の砦を出ていくものでありますまい。

08.
たいていの男は意気地なしね、いざとなると。

09.
愛嬌というのはね、自分より強いものを倒す柔らかい武器だよ。

10.
自分の弱点をさらけ出さずに人から利益を受けられない。自分の弱点をさらけ出さずに人に利益を与えられない。

11.
馬は走る。花は咲く。人は書く。自分自身になりたいがために。

12.
真面目とはね、君、真剣勝負の意味だよ。

13.
色を見るものは形を見ず、形を見るものは質を見ず。

14.
ある人は十銭をもって一円の十分の一と解釈する。ある人は十銭をもって一銭の十倍と解釈する。同じ言葉が人によって高くも低くもなる。

15.
乗り切るも、倒れるのも、ことごとく自力のもたらす結果である。

16.
ナポレオンでもアレキサンダーでも、勝って満足したものは一人もいない。

17.
自分のしていることが、自分の目的(エンド)になっていないほど苦しいことはない。

18.
のんきと見える人々も、心の底をたたいてみると、どこか悲しい音がする。

19.
のどかな春の日を鳴き尽くし、鳴きあかし、また鳴き暮らさなければ気がすまんと見える。その上どこまでも登っていく、いつまでも登っていく。雲雀はきっと雲の中で死ぬに相違ない。登り詰めた揚句は流れて雲に入って漂うているうちに形は消えてなくなって、ただ声だけが空の裡に残るのかもしれない。

20.
焦ってはいけません。ただ、牛のように、図々しく進んで行くのが大事です。

21.
運命は神の考えることだ。人間は人間らしく働けばそれで結構だ。

22.
食いたければ食い、寝たければ寝る、怒るときは一生懸命に怒り、泣くときは絶体絶命に泣く。

23.
人間の目的は、生まれた本人が本人自身に作ったものでなければならない。

 

ライター:中村千春
写真:istockphoto