冷蔵庫の中身を使い切るため、週に一回は野菜のたっぷり入った煮物やスープを作る。とにかく冷蔵庫にある野菜を入れて煮込むのだけれど、時々、この組み合わせはあまりおいしくないなあなんて時があって、試行錯誤しながら、なんとか冷蔵庫を空にしようと奮闘している。それでも不思議なもので、慣れてくれば、残っている野菜を見て、「あ、あれ作ろう!」なんてアイデアが浮かぶようになってきた。

先日、頂き物の大量のゴボウをどうしようかと考えて、そのまま揚げたり焼いたり、きんぴらにしたものの、最後にはとうとうアイデアに尽きてしまった。カレー粉を使ってみる? いや、味噌がいい? と悩んだ末、苦肉の策でトマト煮にしてみたら、これが抜群においしかった。ゴボウとトマトだけだとシンプル過ぎるからと、鶏のもも肉、人参、じゃがいも、玉葱、それからミックスビーンズも加えた。途中で、これは洋風の筑前煮だなあなんて思いつつ、コトコト煮込んでみたのだ。

鶏肉はフライパンで軽く焼き、出てきた余分な油を拭いて、その他の野菜も加えて炒める。そこに材料がひたひたになるぐらいの水と月桂樹の葉を入れ、塩を加えて蓋をして弱火でじっくり煮込む。煮汁が少なくなったら、少しずつ足す。一時間ほど弱火で煮込んで材料が柔らかくなったら、トマトピューレを入れ、鍋の蓋を取って更に15分ほど煮込めばできあがりだ。

味付けは塩のみなのでとてもシンプルだけど、野菜のおいしさを堪能できるシチューだと思う。残り物が見事なおかずになってくれる。肉は鶏もも肉でもベーコンでもいい。

材料 (2人前)

鶏もも肉 200から300グラム

人参 1/2本

玉葱 1/2個

じゃがいも 1個

ミックスビーンズ 適宜

月桂樹の葉 数枚

トマトピューレ 約150グラム

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