クビトバが暴行事件後、初タイトルを獲得「私は生きて、健康になって戻ってきた」 [AEGONクラシック・バーミンガム]

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 イギリス・バーミンガムで開催された「AEGONクラシック・バーミンガム」(WTAプレミア/6月19〜25日/賞金総額88万5040ドル/グラスコート)のシングルス決勝で、ウィンブルドン優勝歴2回のペトラ・クビトバ(チェコ)が、ノーシードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)を4-6 6-3 6-2で下し、自宅でナイフを持った強盗に襲われてラケットを握る手をケガして以来、初となるタイトルを獲得した。

 クビトバは昨年12月に暴行を受けてケガをして以来、2大会目をプレーしているところで、この決勝は復帰後7試合目に過ぎなかった。

「言葉で表現するのは難しいけど、私は人生の非常に難しい時期を通り過ぎてきたと思う。そしてそれはテニス云々ではなく、生きて、健康になって戻ってきて、指を正常に動かすことができて、という類のことだった」と、クビトバは言った。

「これは明らかに特別なものだわ。人生で、キャリアで授かることのできたボーナスね」

 クビトバにとって、これは2014年ウィンブルドン優勝以来のグラスコート上での決勝であり、キャリア27回目の決勝での20番目のタイトルだった。

 今年3月のクアラルンプールでキャリア最初のタイトルを獲得したばかりだったバーティは、ここ25年で今大会の決勝に至った初めてのオーストラリア人となった。

 クビトバのサービスはやや不安定だったとはいえ----彼女はバーティに対し、13本のサービスエースを奪い、7本のダブルフォールトをおかした----グラウンドストロークはこれまで同様鋭く、読むのが困難であるように見えた。またクビトバは第1セットを落としたことで、逆に光明を見たのだと言う。

「第1セットを落とし、第2、第3セットを取るため奮起して戦わなければならなかったのは、よいことだったわ」とクビトバ。「そうできたことで、自分は変わらず戦うことができるのだという追加的な自信を得ることができると思う」。

 バーティは自らのサービスで最初の11ポイントを取り、最初の4つのサービスゲームで1ポイントしか落とさなかった。彼女はクビトバの2度目のサービスゲームでブレークを果たして第1セットを取ると、第2セット第1ゲームでもクビトバにプレッシャーをかけた。

 しかしクビトバはそこで踏ん張り、そのおかげで試合の流れが変わった。彼女は2本の見事なリターンで相手のサービスをブレークすると、よりのびのびとプレーし始め、自らのサービスをキープして3-0、4-1とリードを保ち続ける。

 この頃までには、クビトバはよりストロークをハードヒットし、フォアハンドの逆クロスを鮮やかに決めるようになっていた。彼女は3ポイントの間に2本のエースを決め、第2セットを締めくくった。

 拮抗した展開となった第3セットでは、クビトバが早い段階でブレークに成功したが、バーティがブレークバックする。しかしクビトバは18ポイントのうち17ポイントを奪う、圧倒的な一連の攻撃とサービスエースで試合にけりをつけた。

「自分が今やっているよりもよいカムバックを想像することはできなかったわ」と試合後、クビトバはよろこびを表現した。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「AEGONクラシック・バーミンガム」で、暴行事件から復帰後、初タイトルを獲得したペトラ・クビトバ(チェコ)(写真◎Getty Images)
Photo: BIRMINGHAM, ENGLAND - JUNE 25: Petra Kvitova of the Czech Republic poses with the trophy after the Women's Singles final match against Ashleigh Barty on day seven of the Aegon Classic Birmingham at Edgbaston Priory Club on June 25, 2017 in Birmingham, England. (Photo by Ben Hoskins/Getty Images for LTA)