仏大統領選後にユーロ/円を買い、1か月後に決済して5円ほどの値幅を抜いた。対ドルや対ポンド、対豪ドルでのユーロ買いも同じくロングを約1か月ホールドし、5月半ばにして今年の収益は億超え

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与党過半数割れに終わった英議会選挙。欧州では9月にも独総選挙が控えているが、ユーロの今後はいかに? ユーロ相場で億超えしたトレーダーの戦略を大公開!

◆世界はトランプ相場からユーロ相場へ転換!

「4月からずっとユーロ買い。’17年前半だけで億の利益になっています」

 そう話すのは大学生にして億越えFXトレーダーのタカシくん。昨年はBrexitによるポンド売り相場で大勝ちするなど“旬の通貨”を見抜くスゴ腕だ。

「今、最も旬なのは金融政策の転換が迫っているユーロでしょう。’13年の黒田バズーカ(異次元量的緩和)による円安相場を見ればわかるように、金融政策転換のインパクトは計り知れません。同じことが今、ユーロで起ころうとしているんです」

 黒田バズーカが炸裂した結果、ドル/円相場は94円から上昇を続けて2年後には125円にまで到達した。一方、ユーロ圏は現在、日銀と同じように金融緩和とマイナス金利政策を実行中。これから何が起こるというのか?

「マイナス金利の正常化や『テーパリング』、つまり金融緩和の縮小を始めようとしています。当然、ユーロは今後買われやすい通貨となる。こうした金融政策の転換は往々にして大相場を引き起こしやすいのです」

 すでに市場の一部ではテーパリングへの期待が高まり始めている。

⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=144010

「4月23日のフランス大統領選挙の第1回投票を挟んだ為替市場の動きは典型的でした。選挙前は極右のルペン候補当選を警戒し、リスクオフ相場となりました。買われたのは円、売られたのはユーロです。しかし、順当に中道派のマクロンが勝利すると一転、ユーロが買われました。『選挙が終わったし、次はテーパリングや!』と期待が高まったためです。このとき、イギリスではBrexit交渉や総選挙が、アメリカではトランプ大統領のロシアゲート疑惑があり、消去法で買われていた円も仏大統領選後にはその巻き戻しで売られるようになりました。つまり主要通貨で買われる通貨はユーロしかなかった。『マタフ』を見ても、“ユーロ1強”は明らかですよね?」

 タカシくんが分析ツールとして頼るのが、通貨単体の強弱が確認できる「マタフ」。これを見れば「今、どの通貨が買われ、どの通貨が売られているか」が一目瞭然となる。

⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=144007

「フランスの選挙結果が判明した月曜日以降、ユーロ/円を買っていきました。円はそれまで買われていたポジションが巻き戻され売られやすくなっていたためです」

 さらにタカシくんはポジションを増やしていく。

「ユーロ/円は直後から思ったとおり上昇してくれました。さらにユーロ買いのポジションを増やそうと思ったとき、選択したのは対円ではなく対ドルやポンド、豪ドルとユーロの通貨ペアです。どの通貨に対してユーロが上昇しても収益となるように、です」

◆ユーロを軸にした多通貨ペアの流し買い

 ユーロが上がるとしても、円が同時に買われたらユーロ/円は横ばいとなる。しかし、すべての主要通貨に対してユーロを買っていけば、ユーロが上がればとにかく儲けることができる。競馬で言う「流し買い」だ。

「極端にいえば『ユーロと書いてある通貨ペアなら何でも買っていこう』くらいの気持ちでした。途中、対ポンドでは思ったほど上がらず、一部を損切りしたりナンピンしたりと細かく取引しましたが、対ドルと対円では上がってくれていたので、余裕をもって取引できました」

 ユーロを軸にした流し買いを合計数千万通貨。決済したのは取引開始から約1か月後の5月下旬だ。

「ポンドやドルが底堅くなってきたこと、最もポジション量の多かったユーロ/円もいったん天井をつけたようなチャートになっていたことが理由です。このユーロ買い取引だけで数千万円の利益になりました」