鹿島戦で奮闘した大久保。7月8日のホームゲームではゴールを期待したい。写真:田中研治

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 2017年7月8日に味の素スタジアムで行なわれる鹿島戦は、FC東京の今季を占ううえで大きなターニングポイントになるかもしれない。
 
 例えば2016年シーズンを振り返ると、15年シーズンの年間王者・広島に対して鹿島、川崎、G大阪とリーグ戦で上位につけたクラブがいずれも“ダブル”を達成している。ここでいう“ダブル”とは、シーズン中のリーグ戦で同じ対戦相手にホーム・アウェーともに勝利することだ。
 
 仮に、今季の開幕戦で昨季王者の鹿島を下しているFC東京が、7月8日のホームゲームで白星を掴むことができれば──。リーグ制覇の可能性がグッと膨らむと、そんな明るい希望を見出せるわけだ。
 
 FC東京は昨季の前半戦まで鹿島に苦しめられていた。4位に食い込んだ2015年シーズンは、ステージ優勝が見えたファーストステージの11節(ホーム)で0-1と敗戦、セカンドステージの4節(アウェー)も1-2と敗れ、さらにナビスコカップ(現在のルヴァンカップ)の準々決勝でもその鹿島に苦杯を喫している。
 
 また2014年シーズンはリーグ戦で2分け、2013年シーズンと2012年シーズンはいずれも“ダブル”を献上と、鹿島は鬼門になっていた。リーグ戦に限れば、2012年〜15年シーズンの対戦成績は2分け6敗と惨憺たるものだった。ところが、昨季のセカンドステージ節(10月22日)、FC東京はホームの鹿島戦で会心のパフォーマンスを披露する、近年でも最高とも言えるパフォーマンスで。結果は2‐1。FC東京がリーグ戦で鹿島を下すのは、08年以来、14試合ぶりのことだった。
 
 そこで悪い流れを断ち切ったFC東京は今季の開幕戦でも粘り強い守備をベースに鹿島の攻撃陣をシャットアウト。オウンゴールから奪った虎の子の1点を守り抜き、カシマスタジアムで勝利を収めた。試合後、左SBの太田宏介は「カシマ(スタジアム)で勝てたことが大きい」とコメントしていたように、FC東京に大きな自信をもたらす一戦になった。
 
 来たる7月8日、FC東京がホームの味の素スタジアムで再び鹿島を撃破して“ダブル”を成し遂げられれば、ある意味、快挙である。FC東京のファン・サポーターにとっては、歴史的な瞬間を見届けることができるチャンスかもしれない。