伝わるしゃべりは恋愛と一緒。内側から溢れ出す「自分の言葉」こそが相手に伝わる。表情や体の動きも含めた、まさに「全身での表現」は、優れた人物の真似をしても体得はできない

写真拡大

視聴者の心にダイレクトに響くしゃべりで人気を博し、次々にヒット商品を生み出してきた高田明氏。約25年間、積み上げてきた「伝わるしゃべり方」の秘訣を語ってもらった。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集長 深澤 献)

流暢なしゃべりは必要ない
伝えるために必要な要素とは

ーーお会いしてみて驚いたのは、高田さんの声のトーン。テレビで拝見するときと違って、低い声をされているんですね。

高田 よく言われます。あのテンションでずっと生活していたら、この歳まで生きてませんよ(笑)。でもね、あのテンションはわざと作っているのかというと、それは違うんです。

 僕はよく、伝わるしゃべりを恋愛にたとえるんです。大好きな女性を自分のものにしたい時、ボソボソと「好きだ…」なんて言ったって振り向いてもらえないでしょ?あなたは素晴らしく魅力的だ、ぜひ僕と付き合ってほしいって、情熱を込めて伝えるときには、表情だって自然と変わるだろうし、月並みな表現じゃなくて、自分の内側から溢れ出てくる言葉がありますよね。

 僕も同じで、カメラの前に立つと、自然にああいうテンションになっちゃうんです。

ーー1990年にラジオショッピングを始めたときが、MCデビューだったと思うんですが、最初から結構しゃべれていたのですか?

高田 あの頃の自分のしゃべりが入ったカセットテープが残ってるんです。それを聞くと、そこそこ普通にはしゃべれていました。でも、何か心に残らない。アナウンサーでもそうだと思うんですが、流暢なしゃべりと、聞く側の心に響いてくるしゃべりは、まったく別物ですね。

 僕は誰かからしゃべりを学んだわけではなく、毎日番組に出る中で、それこそ現場で腕を磨いてきました。テレビショッピングは生放送ですから、問い合わせの数や注文数がリアルタイムで分かるんです。出演中、目線の右上の方に吊るしてあるモニターに、それが表示される。そうするとね、しゃべり次第で本当にお客さまの反応が変わることがよく分かります。

 相手に伝わるしゃべりには、スキルとマインド、そしてミッションの3要素が不可欠です。中でもマインドは、パッション(情熱)と置き換えてもいいと思うんですが、本当に大切な要素です。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)