スマホにキーボードが欲しい? 欲しくない? スマホでキーボードをCoolに使う方法とは

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スマホの文字入力は、タッチ画面上で指先を滑らすように動かすだけでサクサクと打てるフリック入力が今や主流となっている。子供時代からフリック入力を使っている最近の若者は、以前は主流だったキーボード入力よりも、フリック入力のほうが使いやすいという人も多くなっている。

しかし社会にでると、企業ではまだまだパソコンが仕事の主力で、キーボードでの文字入力は欠かせない。
実際パソコンを使い慣れている人は、キーボード入力のほうが早い、便利という人も多くいる。
当然、スマートフォンでも同じパソコン配列のキーボードで文字入力をしたい、という人も多いのだ。

スマートフォンのソフトキーボードで英文を多く打つ場合、パソコンと同じQWERTYキー配列のソフトキーボードをスマートフォンで使っている人も多いが、この場合、画面上に多数のキーが表示されるので誤タッチも増えてしまう。

いっそのこと、物理キーボードが搭載されたスマホを使う方がタッチミスは少なくなるだろう。

日本でも、ちょうどそんなスマホが発売される。

ブラックベリーの「KEYone」はスマートフォンの画面下にパソコンと同じキーボードを内蔵したモデルだ。
ブラックベリーはこれまでに何機種ものキーボード搭載スマートフォンを出しているが、 KEYoneは最新のAndroid OS 7.0を搭載し、他社のSIMフリースマートフォン同様の使いやすさを実現しているモデルだ。


キーボードを搭載したブラックベリーのKEYone


KEYoneのキーボードのキーは、指先にフィットして押しやすく、長文もすらすらと打ててしまうほどだ。このあたりは「キーボードスマートフォン」メーカーとして有名なブラックベリーの製品というところだ。

しかもキーボードの表面はタッチパネル機能となっている。
ブラウザのスクロール時などは、キーボード上で指先を上下に動かすと、画面スクロールさせることもできる。また、各キーを長押しすると指定のアプリを起動させることも可能だ。
Mならマップ、FならFacebookのように、アプリの頭文字を割り当てると使いやすそうだ。

このようにキーボードが搭載されたモデルは、文字入力がしやすいだけではなく、キーを押すことで特定の操作の代替えができるなど、使い勝手が高いのも特徴だ。

KEYoneの本体の大きさは149.1 x 72.4 x 9.4 ミリと、5インチクラスの製品と変わらない。
しかし、画面サイズは4.5インチと、最近の5インチ以上のスマートフォンより一回り小さいサイズとなる。
これは前面の面積の1/3から1/4程度が物理キーボードとなっているためだ。キーボードの分だけ画面は狭くなってしまうのである。

また常にキーボードがあるため、横向きにして映画を見るときなどは、キーボードの部分が邪魔になってしまう。
ブラックベリーの前機種「Priv」は、そんな欠点の無いスライド式のキーボード内蔵モデルだった。
画面は一般のスマートフォンと同じサイズになる。しかしキーボードを引き出すと本体はかなり長い形状となってしまう。片手でのキーボード入力では、若干持ちにくいという弱点もあった。

KEYoneのようなストレートタイプのキーボード搭載モデルは、文字入力がしやすくなる半面、画面はどうしても小さくなるというデメリットは避けられないのである。

しかしデメリットが避けられないのであれば、 キーボードは必要な時だけ使えるようにしたらいいだろう。

こうした考えから作られたのがサムスンのGalaxy S8など用に販売されているキーボードカバーだ。
画面サイズの1/3ほどの高さの小型のキーボードを本体の前面にはめると、自動的にキーボードで隠れた画面には何も表示されなくなる。
このためアイコンがキーボードで隠れてしまうということは無い。
キーボードを装着するには背面側に専用ケースを取り付ける必要はあるが、キーボードを使わないときはケース裏側に装着しておくこともできる。


Galaxy S8用のキーボードカバー。キーボードを使いたい時だけ装着できる


このタイプの類似製品としては、iPhone用に「Typo 」「Typo 2」というキーボードケースが販売されたこともある。iPhone用の場合、本体の画面下にキーボードを取りつける形状だったので、画面を隠すことはないが、ブラックベリー「Priv」のように全体の長さが長くなる。キーの打鍵は悪くなかったようだが、本体サイズが延びてしまうことで、ヒット商品にはならなかったようだ。

このほか、iPhone用には横にスライドさせるキーボードケースも過去にいくつか販売されたことがある。
しかし、キーも打鍵品質がよくないモノも多く、メジャーな製品になることはなかった。


iPhone用にもTypo2などキーボードカバーはいくつか商品化されている


Galaxyのキーボードカバーのメリットは、メーカー純正品であることだ。
本体に合わせて、しっかりした製品としてつくられている。
このキーボードカバーは、これまで過去4機種用に販売されてきており、一定の人気を獲得していると言える。

残念なのは日本では、このキーボードカバーが販売されていないことだ、
日本語に対応したキーボードカバーが販売だれれば、スマートフォンで「キーボードを使いたい」というユーザーに大いに受けるに違いない。

スマートフォンは今やすっかり生活に定着し、必要不可欠な道具になっている。
ここまで定着し普及したスマートフォンだからこそ、フリック入力に飽き足らず、キーボード入力もしたいというユーザーは確実にいるだろう。

とはいえキーボード内蔵スマートフォンの開発や販売を実現するのは簡単ではない。
ならば、キーボードカバーのようなアクセサリーを用意、販売するという方法を、是非検討してほしいものだ。


山根康宏