【警告】鳥栖=吉田(82分) 浦和=森脇(61分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】福田 晃斗(鳥栖)

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[J1リーグ16節] サガン鳥栖 2-1 浦和レッズ /6月25日/ベアスタ
 
【チーム採点・寸評】
鳥栖 7
 立ち上がりから猛プッシュを続け、浦和を押し込んだ。前線3人の攻守でポジションを代える戦術もハマった。しかし原川の負傷退場により、点を取る雰囲気を漂わせていた鎌田が1列下がり、その後、試合もやや落ち着いた。
 
 浦和のウィークポイントを攻略し、ホームの大声援を味方につけての勝利。旅立つ鎌田も「最後にもっとも印象に残る試合をできた」と胸を張った。指定席は完売。素晴らしい雰囲気で、鎌田を快く送り出した。

【鳥栖|採点・寸評】
GK
33 権田修一 6.5
両サイドからも中央からも仕掛けられ、気の休まる暇もなかった。前半終了間際に槙野の決定的なヘディングシュートを止めて、完全に勢いづいた。PKで失点したが、最後まで、高い集中力を発揮した。
 
DF
13 小林祐三 6
バランスを取りつつ、高めのポジショニングでボールの収めどころになった。
 
 
5 キム・ミンヒョク 6.5
素早くリトリートし、ボールを奪いに行く時は躊躇わず思い切ってプレスに行った。PKを献上してしまったが、気迫の伝わる守備を続けた。

35 青木 剛 6.5
再三にわたる右サイドのクロスが、まるでそこに来ることが分かっているかのように、ことごとくサガンブルーの35番がクリア。経験に裏打ちされた抜群のポジションニングで、チームを支えた。

23 吉田 豊 6
小さなミスはあったものの、無骨な守備で簡単に起点を作らせず。危険な場面では、必ずスペースを埋めていた。
 
MF
6 福田晃斗 7.5  MAN OF THE MATCH
3ボランチの一角で先発し、最終ラインの前をケアする役割を務める。途中から左ウイングバック、再び3ボランチの右に入り、フィッカデンティ監督の意図する仕事をまっとう。初ゴールが値千金の決勝ゴールになった。同期の鎌田から「普段決めない選手が決めると、やはり勝てると思った(笑)」と言われた。
 
14 高橋義希 6.5
カウンターに切り替える際にキックミス。ただ、前半終了間際にR・シルバの決定的なシュートを、身体を張ってクリア。高橋らしさを象徴するチームを助けるビッグプレーだった。
 
4 原川 力 6(30分OUT)
筋肉系のアクシデントで前半早々に交代に。担架で運ばれる際は頭を抱えていた。再び長期離脱にならなければいいが……。

 
7 鎌田大地 6.5
攻撃時には2トップになり、ゴールに近い位置で絶妙なトラップから決定的なチャンスを作り出す。CKから1アシストし、終盤は泥臭い守備でも貢献した。フランクフルトでもきっと飛躍を遂げるはず――。ホームの大観衆の前で、そう予感させる高いレベルのプレーを連発した。

FW
40 小野裕二  7(66分OUT) 
守備時に右サイドをケア。比較的自由にポジションをとり、鎌田のスペースを上手く作り出す。そして交代を告げられる直前のラストプレー、鎌田のCKに下がりながらも合わせる難しいコントロールヘッドを沈めて先制点を奪った。

32 ビクトル・イバルボ 6.5 (85分OUT)
22分にGK西川をかわしながらもシュートを駒井にクリアされてしまう……。なかなかリズムが合わないように感じたが、そのフィジカルの強さが終盤にチームの大きな武器となり、カウンターの起点となった。

交代出場
FW
27 田川亨介 7(30分IN)
驚異のフィジカルとスピードを生かして槙野を振り切りビッグチャンスを作る。その強引な崩しで掴んだCKから、ゴールが生まれた。さらにチェイスからボールを奪って、福田のゴールを生んだ。鎌田に続く、鳥栖からのネクスト・ブレイクの予感を漂わせた。
 
DF
8 藤田優人 6.5 (66分IN)
リードした直後から3バックのサイド(左ウイングバック)に入り、駒井&関根を徹底マーク。気持ちの伝わってくる熱い守備を見せた。
 
FW
22 池田 圭 -(85分IN)
強烈なプレッシングで浦和の反撃を寸断。2点目をもたらした。

監督
マッシモ・フィッカデンティ 7
 4バックでスタートして、途中から3バックに変更。原川の負傷交代によりプランが変わったことを逆に活かし、福田のポジション変更などで対応し、勝利をもたらした。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
 
【浦和│チーム採点・寸評】
GK
1 西川周作 5.5
V・イバルボに交わされるピンチはことなきを得たが、この日もリズムに乗れず。CKからの失点は、小野のシュートを褒めたいが……西川であれば止められたはずだった。試合後、「みんな考えすぎているところがある。無心になることも大切かもしれない」と語った。
 
DF 
46 森脇良太 5
守備に軸足を置きながら絶妙なタイミングで飛び出して好機を演出。V・イバルボの執拗なプレスに苦しみ、ファウルに不満を漏らしてイエローカードを受けた。さらに遠藤へのパスを奪われて、2失点目を与えた。全体的にプレーが“小さかった”。
 
6 遠藤 航 5
ラインコントロールは修正され、コンパクトな陣形を作って後方支援をしていた。ストッパーよりも、リベロの遠藤が攻撃参加したほうがチャンスになっていた。が、田川に気付かず、森脇からのパスを奪われて、痛恨の失点……。

5 槙野智章 5
攻撃では巧くギャップを突いていたが、ラストプレーの精度を欠いた。守備面では田川に振り切られるなどいいところがなかった。終盤はリベロ的に最後方に入る場面も。

MF
24 関根貴大 5
左ウイングバックで先発。積極的に仕掛ける駒井との関係を考慮して、引き気味でのプレー時間が続いた。終盤は高めのポジションでプレーしたが、持ち味を発揮し切れず。
 
10 柏木陽介 5
次第に高い位置で前を向くプレーが増え、17分に興梠にキラーパスを通し、自ら持ち上がりチャンスメイク。しかし、相手の肉弾戦に苦しみ、途中から危険なプレーが減った。怖さがなかった。
 
22 阿部勇樹 5
 いつもどおりにつないで、そこを狙われて2失点目を喫した。一瞬のスピードで遅れる場面が目立った。試合後、「立ち止まるわけにはいかない。前へ進まなければ」と語った。
 
18 駒井善成 5.5
右ウイングバックで先発し、立ち上がりからアグレッシブに持ち味のドリブルで仕掛ける。ただ、最初の最大の見せ場は守備で。21分、V・イバルボがGK西川をかわして放ったシュートを、ゴール内にカバーし、スーパークリア。だが、小野に競り負けて先制点を献上。結果的に、彼のサイドから崩し切れなかったことが、敗因のひとつに。
 
9 武藤雄樹  5
前半のラストプレー、綺麗に抜け出しただけに……正確に落としたかった。ゴール前でのプレー精度が低く、持ち味のフィジカルや運動量でも相手に圧倒された。浦和は“走り”が売りであるはずだが……武藤というよりも、浦和の置かれた現実を思い知らされた。
30 興梠慎三 5(分 OUT)
R・シルバとポジションを交換しながら何度かゴールに迫ったが、決め切れなかった。
 
8 ラファエル・シルバ 5.5
久々の先発出場。ボールの収まりどころとして機能したものの、危険なエリアでは精彩を欠いた。

交代出場
FW
20 李 忠成 6(72分 IN)
周囲との連係から崩し切れず。そのなかで意地のPKを決めた。

FW
21 ズラタン ―(81分 IN)
切り札として投入されたものの、求められた決定的な仕事をできなかった。
 
 監督
ペトロヴィッチ 5
厳しい1敗。守備がプレッシングに行くのか、リトリートで対応するのか、選手たちに戸惑いが感じられた。そのバラバラな守備が失点につながり、攻撃も連動性を欠いた。痛恨の3連敗。
 

取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。