本物の卓球にバーチャルなブロック崩しが融合した、デジタル卓球アクティビティ『TQ』。本物の卓球台にプロジェクターでゲームの画面を投影し、ボールの動きをリアルタイムでトラッキングするなど最先端の技術がつまった、新しい遊びのカタチです。

卓球台に映されたブロックに卓球のボールが当たると、ブロックが割れ得点となるゲーム「PONG!PONG!」を先行体験させていただきました。

今回は、デジタル卓球アクティビティ『TQ』、そして「PONG!PONG!」というゲームを生み出した、アカツキのライブエクスペリエンス事業「あそびラボ」の佐藤さんに開発秘話などをお伺いしました。

すごい技術のつまった、新しい遊び。これからの展開にも期待ですよ!

実際に先行体験させていただいた記事はコチラ
【どハマり注意】卓球とブロック崩しを組み合わせた遊びが最高に面白かった

スポーツ×テクノロジーの新しい遊び

ーーさっそくですが、デジタル卓球アクティビティ『TQ』を作ろうと考えたキッカケを教えていだけますか。

佐藤さん:
弊社、アカツキのメイン事業はスマホゲームなんですけど、昨年の5月からは「ライブエクスペリエンス事業」を始めました。ライブ(リアルな)・エクスペリエンス(体験)という意味で、ワクワク・感動するリアルな体験をみなさんに届ける事業になります。これまでのようなバーチャルからリアルな方向にも目を向け始めたんです。

その中で【あそびラボ】という遊びを研究する研究所を立ち上げ、プロジェクトの一環としてこのデジタル卓球アクティビティ『TQ』の製作を始めました。

ーーなぜ「卓球」が選ばれたのでしょうか。

佐藤さん:
まず、「スポーツ×テクノロジー」っておもしろいなと思っていたんですよね。

スポーツは色々ありますけど「卓球」って、どっちかっていうとネガティブなイメージを持っている方が多い気がしていました。

ーー確かに、卓球って「ちょっとダサい」みたいなイメージありますよね。

佐藤さん:
それが実は、最近は変わってきているんです。日本代表選手が大会でメダルを取っていたり、人気の選手が活躍するようになって、今の若い世代の人たちには「卓球=ダサい」みたいなイメージはないんですよね。

しかも、他のスポーツは競技人口が下がっている中で、卓球だけは競技人口が増えている。注目度も高くなって、イメージも変わってきているっていうのが他になくて「これは、おもしろいな」と。

▼アカツキ「あそびラボ」佐藤さん▼


佐藤さん:
ただ、卓球は技術的にボールの動きを確実に掴む事が難しかったんです。なぜなら、ボールがめちゃくちゃ小さくて速いから。それを、リアルタイムにデータ化するっていうのはかなり難しいんですよ。

そんなときに、スポーツのデータを分析、配信している【データスタジアム】さんと高い画像認識技術を持つ【コンセプト】さんが共同で【Ath-Tech Lab】という研究機関を設立し、「卓球のボールの動きをリアルタイムにトラッキングして、スポーツ中継に使用できる技術を開発した」というリリースを出したんですよ。

その発表を見て、すぐにAth-Tech Labさんと話を始めました。すると、彼らも私たちと同じ事を考えていたんです。「この技術をスポーツの中継だけでこの技術を使うのはもったいない。何か新しいことができないか」って。

私たちはゲームを作る会社、彼らはトラッキング技術を持っている会社、ということで、「一緒にやりましょう」となり、今回この『TQ』を開発することになりました。

▼卓球のボールの動きを捉えた画面▼


ーー先ほど、体験させていただいて、映像のブロックに本物のボールが当たって割れる感じがするのに驚きました。全くタイムラグを感じなくて、本当にそこにブロックがあるような感覚でした。

佐藤さん:
そうなんですよ。そこは私たちも苦労した部分ではあります。リアルタイムトラッキングしたデータを受けて、それを処理してから、プロジェクターを通し映像を映しだすとどうしても遅くなるんですよね。

そこはこれまでゲームを作ってきた会社だからこその技術を注ぎ込んで、タイムラグを感じない処理を実現させました。

経験者との垣根なく誰でも楽しめるゲームを

ーー今回『TQ』で体験させていただいた「PONG!PONG!」というゲームは卓球でブロック崩しをするゲームですが、なぜ「ブロック崩し」になったのでしょうか。

佐藤さん:
卓球と組み合わせるゲームについては、かなりたくさんのアイデアが出ました。コンセプトとしては初心者でも上級者でも垣根なく楽しめるものにしたかったというのがあります。

卓球は経験者と初心者が戦うとなかなかゲームにならないじゃないですか。その点、「PONG!PONG!」はブロックを崩すためにラリーを続けることを目的にすることで、卓球スキルの格差なくせるんじゃないかと考えました。

ただ、卓球本来の対人対戦という楽しみ方も生かしたかったので、ゲームの要素は極力シンプルに分かりやすくということで「ブロック崩し」を選びました。

ブロック崩しって、どこか本能的に刷り込まれているというか、ブロックを崩して楽しむっていうのは、パッと見ただけで分かりやすいですからね。


ーー「PONG!PONG!」なら、卓球が下手な人でも相手の台に届きさえすればゲームが成立しますもんね。

佐藤さん:
実際に「PONG!PONG!」を、いろんな人にプレイしてもらったんですけど、元卓球選手っていう人が、ほとんど卓球をしたことない人に負けちゃったんですよね。そうは言っても、上手い人の方がブロックを狙えるので高得点になるんですけど、でも何回かに1回は勝てたりするんです。そういう瞬間に「わ!勝った!」っていう歓声が生まれていたんですよ。

ーー上手い人に勝てるって、ものすごく嬉しいですよね。

佐藤さん:
ですよね。ちなみに、プロの方同士にも体験していただいたんですけど、そのときは全く違うゲームみたいになるんですよ。ものすごくラリーが速くて、ブロックがめっちゃ崩れるんです(笑)

見ているコッチがスカッとするレベルでどんどんブロックが崩れるので、見てるだけでも気持ち良いですよ。

ーーそれは、ぜひ見てみたいです!

▼崩したブロックの得点で勝敗が決まる▼


自分なりの楽しみ方が見つけられるようにしたい

ーー第1弾「PONG!PONG!」の他にも何か作る予定はありますか?

佐藤さん:
はい。今は「PONG!PONG!」もプロトタイプなんですが、正式に楽しんでいただくために、まずはバリエーションを増やしたいなと思っています。なので、まずはこの「PONG! PONG!」の発展を考えていますね。

今、ブロックの種類は黄色と青しかなくてシンプルなんですけど、他にもブロックの種類を増やしたり、例えばですけど、キャラクターみたいなのも考えていて、このキャラクターを選ぶと誘爆が得意だったり、違うキャラクターなら何回か同じところに当て続けると何かが起きたりとか・・・。

そういうバリエーションを増やして、自分なりに楽しみ方を見つけていただけるようにできたらなと思っています。

ーーキャラクター選択はスマホゲームのスキルみたいですね。実現したら、めっちゃ楽しそう!

佐藤さん:
他にも、ブロック崩しとまったく違うものも考えていて、例えばストラックアウトみたいなものだったり、プロの人同士に楽しんでいただけるような難しいモードとかも作れるかなと。

イメージとしてはダーツみたいにそのシーンに合わせてゲームを選べるようにできたらなと思いますね。


違うスポーツや、世界進出も

ーー今後、卓球以外のスポーツでデジタルアクティビティを作る予定はありますか?

佐藤さん:
それもチャレンジしたいですね。

今回はボールのリアルタイムトラッキング技術を使っているんですけど、それ以外にもいろんな技術を使って「テクノロジー×スポーツ」っていうのを「あそびラボ」としてチャレンジしていきたいですね。

もしかすると、スポーツ以外もあるかなと思っています。

ーー『TQ』は現在、渋谷の「T4 TOKYO」に設置されていますが、他の場所でも遊べるようになるのでしょうか。

佐藤さん:
はい、そうしたいと思っています。卓球というのは全世界で楽しまれているスポーツですからね。もちろん、中国は卓球人口が多いですし、アメリカのシリコンバレーのいわゆるイケてる企業は会社に卓球台があるっていう話もあります。

そう考えると、海外に展開するのもありかなと思っています。このリアルタイムトラッキング技術を使った卓球ゲームというのは唯一のものですし。どんどん、広げていきたいなと思っています。

ーーこれからの展開を楽しみにしています!今日は、ありがとうございました。

一般公開が楽しみ!

今回は、先行体験ということで「PONG!PONG!」をプレイさせていただいたのですが、リアルな卓球とは全く違う、新しい楽しさを感じることができました。

「T4 TOKYO」の『TQ』が設置されている部屋には、卓球台の周りにソファなどもあり、飲食もできるとのこと。2017年7月以降は一般公開される予定になっています。

パーティやオフ会で盛り上がること間違いなしですよ。

関連サイト

「T4 TOKYO」公式ホームページ
T4 TOKYO

「Akatsuki」公式ホームページ
デジタル卓球アクティビティ『TQ』を発表 -6月7日、渋谷「T4 TOKYO」にてプロトタイプを公開-

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