ドラマ『フレンズ』のモニカ役で一躍有名になった女優のコートニー・コックス。近年の彼女といえば、美容整形を繰り返したことで話題になることが多かった彼女が、ハリウッドで年を重ねることへの葛藤を<NewBeauty>に告白した。

デヴィッド・アークエット コートニー・コックス
2007年のコートニー。隣にいるのは当時の夫で俳優のデヴィッド・アークエット。

現在53歳のコートニーが『フレンズ』に初めて出演したのはおよそ20年前。ドラマが終了するころには1話あたり100万ドル(約1億1000万円)のギャラが支払われるほどの大女優に! しかし、私生活では産後うつや離婚を経験。また、年をとることへの葛藤から美容整形を繰り返したそう。

「年をとることを受け入れるのは、きっとどんな環境でも容易ではないと思うの。私は今、頭では自分のことを34歳だと思ってしまってて、実際の年齢と頭で考えている年齢が違うことを不自然に感じてしまうのよね。それでも以前の私と比べると、自分のことを受け入れられているし、大事にもできてる。だけどね、ハリウッドで年をとるのって大変なの」
「私は若い頃からずっと、見た目がすべてだと思い込んでいた。それって悲しいことよね。その考えに私は追い込まれたのよ。必死で若さを保とうとしたことで、余計にひどい状態にしてしまったわ」

▼美容整形を繰り返していた2015年のコートニー。頬周りが不自然に張っているように見える。

一度始めたら抜けられなくなったという、美容整形へハマっていったキッカケを吐露。

「医師に『十分綺麗だけど、ここに少し注射やフィラーを入れて手を加えればさらに良くなる』と言われたの。実際に整形をしてみたら、最初は街に出ても誰にも手を加えたなんて気づかれない。それでいい気分になっちゃったのよね。今度は、知り合いに別の"最高の医師"を紹介されて、また少し整形する。整形の上に整形を繰り返すんだけど、本当に小さな変化だから自分ではやりすぎているってことに気づかないのよ。それに、写真と違って実物では分かりにくいの。それで気づいた頃には手遅れ。私が整形をやめようと思ったのは、友人に『ワオ、もうやめて』って言われたからなのよ」

現在はできる限り自然の顔に戻したそう。

「フィラーは全て溶解したわ。元の私の顔に近づけたと思う。気分がいいわ。やっぱり皮膚は動かなくっちゃね。皮膚が動くことで現れる線は『年齢が原因のシワではなく、笑う時にできる線』だと理解したの」

▼今年3月のコートニー

さらに、40歳のフィアンセのサポートもあり、自分自身を受け入れられているのだそう。

「彼は年下だけど、彼や彼の家族は外見を重要視しないの。昔は年齢差を不安に思ってたけど、もう気にならないわ。もちろん、彼は美を嫌っているわけではないけど、彼にとってはもっと大切なものがあるの」
「自信は得ることも、失うこともある。でも、今は自分自身を大切にできていると思うわ」

「今はまだ将来のこと(もう二度と整形をしないかどうか)は分からない」と言いつつも、「フィラーは私の味方じゃない」と語ったコートニー。今は自然に年をとることの美しさや、外見が全てではないことを理解し、自分自身を苦しめていた状況から脱することができたよう。

フレンズ<ファースト・シーズン>(字幕版)

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