22日、韓国で小学生を誘拐・殺害した罪で死刑宣告を受けた男が、地方新聞社の記者を名誉毀損で訴えていたことが明らかになった。写真は韓国の新聞売り場。

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2017年6月22日、韓国で小学生を誘拐・殺害した罪で死刑宣告を受けた男が、地方新聞社の記者を名誉毀損(きそん)で訴えていたことが明らかになった。韓国・聯合ニュースが報じた。

京畿(キョンギ)水原(スウォン)南部警察署は22日、チョン・ソンヒョン死刑囚が京畿道の地元紙記者Aさんを名誉毀損で告訴した事件について、調査していることを明らかにした。訴状によると、チョン死刑囚は、Aさんが2014年に書いた記事の中で自身を「殺人鬼」と表現し名誉を傷つけたと主張している。当時Aさんは、チョン死刑囚が殺害した少女の父親が心臓発作で亡くなったことを伝える記事で、チョン死刑囚を「殺人鬼」と表現した。

警察関係者は、「告訴人が収監されており、法律を検討した後に捜査手続きを決める」としている。

チョン死刑囚は07年12月、京畿道安養(アニャン)市で、ウ・イェスルさん(当時9歳)とイ・ヘジンさん(同11歳)の2人の少女を性的暴行目的で自宅に誘拐・殺害し、遺体を損壊・遺棄したとして逮捕・起訴され、09年2月に最高裁で死刑が確定していた。

チョン死刑囚は12年にも、取り調べの過程で脅迫や強要を迫られたとして警察官と国を相手取り損害賠償請求訴訟を起こしたが、最高裁は同年、原告敗訴の判定を下した。また、15年には虚偽の報道で被害を受けたとして報道機関を相手に訴訟を起こしたが、この訴訟でも敗訴した。

チョン死刑囚の度重なる告訴騒ぎに、韓国のネットユーザーからは4000を超えるコメントが集まっているが、そのほとんどがチョンを批判するものだ。コメント欄には、「『殺人鬼』という表現を使ったのは間違い。この言葉じゃ不足だ」「殺人犯に人権を保障する必要はない」「骨の髄までどうしようもないやつだ」「自分が殺した子どもの人権はまったく考えてもいないくせに、自分の人権は主張するのか」「おまえに毀損される名誉などない」「死刑囚に告訴を繰り返させる韓国の制度は寛大過ぎる」などの厳しい声が並んだ。(翻訳・編集/三田)