サヘル地域の対テロ作戦「バルカン」でマリに派遣され、ヘリコプターで上空からパトロールするフランス軍の兵士(2016年3月12日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】国連安全保障理事会(UN Security Council)は21日、アフリカ・サハラ砂漠(Sahara Desert)南部一帯のサヘル(Sahel)地域でイスラム過激派に対処する特別部隊の派遣に道を開くフランス提案の決議案を全会一致で採択した。

 これでブルキナファソ、チャド、マリ、モーリタニア、ニジェールの「サヘルG5(Sahel G5)」諸国が5000人規模の特別部隊を展開する基盤が整った。

 特別部隊の編成は3月にG5が合意し、アフリカ連合(AU)が国連の支援を求めていた。米国は、部隊の展開地域がG5諸国の領内にとどまることから法的にみて国連の承認は不要だと主張。フランスは約2週間の交渉の末、国連の公式承認と部隊関連の資金提供に関する国連特別報告書を求めるという主張を取り下げた。採択された決議は特別部隊の展開を「歓迎する」としている。

 フランスのジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)外相は、安保理が特別部隊に「完全かつ明確な全面的支援」を表明したと評価し、国際社会に支援を呼び掛けた。

 G5の特別部隊本部はマリに開設される予定だが国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)とは別の指揮系統に置かれ、域内で対テロ作戦「バルカン(Barkhane)」を実施中の約4000人の仏軍部隊と連携する。
【翻訳編集】AFPBB News