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‘Three-car garage’ story had an amazing effect on readers

 
数週間前にお届けした “夢の3台持ち” を覚えているだろうか? AUTOCAR(英国版)の編集部員が所有しているクルマのことを書いたこのささやかな記事が、読者のニール・ミルナーとジェニー・ミルナーに驚くべき影響をおよぼした。

 
この夫婦は10年前に結婚式を挙げた時に、ミニ・クーパーSコンバーチブルを借りて、式の1シーンを大いに楽しんだ。ニールとジェニーは “夢の3台持ち” を読んだ時、どのレポーターも少なくとも1台は、なぜそれを所有しているのか、理由をロジカルに説明できないクルマを持っていると気がついた。そしてこれがきっかけとなって、ふたりは2006年モデルのクーパーSコンバーチブルを結婚式の思い出というノスタルジーな理由で手に入れたいと考えるようになった。

 
何気なくネットで探してみたところ、驚いたことに結婚式で活躍した、まさにあの個体が売りに出されていることがわかった。総走行距離は82,000mile(約13万2000km)まで伸びていたが、状態はおおむね良好だった。それでニールとジェニーはこのミニを買った。今、ふたりは3台のクルマを所有しているが、この1台は特別なクルマになっている。
 

デイビッド・ブラウンが選んだ「ミニ」の楽しみ方

ミニと言えば、ミニ・リマスタードの仕掛け人であるデイビッド・ブラウンの取材は楽しかった。ブラウンは物事を率直に話すヨークシャーの企業家だ。ミニ・リマスタードとは、アレック・イシゴニスが造ったオリジナル・ミニに最高の品質をプラスし、リエンジニアリングを施して現代版としてよみがえらせたミニのことで、年末までに発売される予定だ。すでに、未来のオーナーからの問い合わせが殺到している。

 
ブラウンは素晴らしい人だ。彼のビジネスは成功しており、あくせく働かなくても、高価なラグジュアリーカーに乗って人生を謳歌できる人だと思うが、それよりもクルマのクリエーターでいたいのだろう。この魅力的なミニは、ブラウンの最新のプロダクトだが、さらなるプロジェクトも進行している。

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)