10年前、我々はスマートフォンがこれほど行き渡るとは予想していませんでした。iPhoneを世に送り出したスティーブ・ジョブズ氏ですら、2004年の時点では「ギークやオタクにしかウケない」と、スマートフォンの展開に消極的だったほどです。ならば10年後、スマートフォンはどうなっているのでしょうか。

次の世代はウェアラブルが主流に

昔は大きく持て囃されていた技術も、時代遅れのものとなり、いつの間にか姿を消していたというのは珍しくありません。カセットテープ、CD、ビデオを思い返してみれば分かりますが、いつの世も技術は栄枯盛衰です。
 
となれば、スマートフォンが姿を消す日も――少なくとも大きく形を変える日が――いずれは来ると考えられます。
 
「君や私はまだiPhoneを使っているが、私の子供たちは携帯を持たないだろう」と語るのは、SmileTimeの最高経営責任者(CEO)であるアレックス・クルグロフ氏です。「より実利的で、身体の一部を占めるような、他のデバイスを持つようになるだろう」
 
クルグロフ氏は、今iPhoneが搭載しているすべての機能(通信・ネットワーク接続・カメラ・写真管理など)を、こうした次世代ウェアラブルが備えるようになると考えています。
 
Apple製品に詳しいLoup Venturesのジーン・ミュンスター氏も「最初に登場したウェアラブルは人々を意気消沈させた」としつつも「将来的には、眼鏡やコンタクトといった、シームレスにやり取りできるデバイスが登場するだろう」と、期待を込めます。

スマートフォンは消えてもスマートフォン的なものは残る

2017年6月29日で、iPhoneは発売から10周年を迎えます。10周年を祝してリリースされると言われるiPhone8は、iPhone初の有機EL(OLED)ディスプレイを搭載、ホームボタンやTouch IDのディスプレイ内埋め込み、ワイヤレス充電対応など、従来のモデルにはなかった機能やデザインが採用される予定です。
 
特に注目したいのが、AR/VR(仮想現実/拡張現実)への本格的な対応です。縦向きに並んだデュアルカメラはヘッドセットを使うことを想定したものだとされていますし、開発者にはARアプリを作成するためのARKitが提供されます。
 

 
将来的には、AR/VRが当たり前となる日が来るのでしょう。あるいは、AppleはiPhone8を、開発を進めているスマートグラスへの架け橋だと考えているのかも知れません。
 
10年後、iPhoneが今の形をはたして保っているのかどうか、そもそもiPhoneという名前のデバイスが存在しているかどうかは分かりません。
 
しかし、1876年に登場した電話が形を変えつつも未だに「電話」として存続しているように、「スマートフォン的なもの」が消えることはこの先もないはずです。
 
 
Source:USA TODAY
(kihachi)