「人は皆、結婚するべき」「いつまでも独身の人はかわいそう」―そんな考え方は、結婚しないと決めている人には大きなお世話でしょう。先日のガールズちゃんねるに「結婚しない人生を送る覚悟ができてる人」というトピックが立っていました。(文:篠原みつき)

トピ主は今年30歳で、自身が「低スペック」なので妥協しないと結婚できないだろうとのこと。

「でも妥協して結婚するくらいなら一人の方がまだマシとも思います。でも子供が好きなので諦めきれない自分もいます」

と、心は揺らいでいます。

「シンプルにおひとりさまの方が自分は幸せ」結婚が視野にない女性たち

トピ主が「結婚しない覚悟ができた人の考えが聞きたいです」と呼びかけると、きれいさっぱり結婚願望がない人のコメントが続々と寄せられました。

「はーい。一人暮らし歴が長過ぎて、誰かと今から一緒に生活するのもう無理」
「シンプルにおひとりさまの方が自分は幸せ。 自分のタイミングで全ての事をしたい。(中略)相手がイケメンだとか金持ちとか全く関係なく1人で暮らすことが至福」

など、皆一人の自由を謳歌し、「結婚は面倒」と避けている様子です。

では、覚悟を決めて経済的に自立して生きていく算段がついているかといえば、そうでない人も多い実情があります。

「結婚しない覚悟は出来たんだけど、老後絶対やばい。派遣社員で貯金ほぼなし。死ぬまで働くか、途中で諦めるか」

"途中で諦める"は何を指すのでしょう…。この人は、「今は、介護士の勉強してるけどこれも体力無くなったら出来ない仕事だしどうしよう」と、かなり追い込まれています。

結婚観の意識調査「無理してまで結婚しなくて良い」が3割

しかしそれでも、無理して結婚に逃げ込むという発想は「覚悟済み」の彼女たちにはありません。育った家庭環境から結婚生活に憧れがまったく無いとか、「子どもがちゃんと育つとも限らない」「旦那が病気になったりリストラされない保証なんてない」など、未来に対して悲観的な人が多いのも特徴的です。書き込みは、こんな厭世観にあふれていてタメ息がでます。

「結婚出産したところで良い人生になるなんて保証はないし、こんな世の中で出産しても生まれてくる子供が幸せになるとは思えない」

内閣府の2014年度「結婚・家族形成に関する意識調査」によると、結婚は「(できれば…を含み)したほうが良い」が68.1%、「無理してしなくても良い」(29.3%)を含む「しなくて良い」が30.9%。およそ3割の人たちが、結婚を否定はしないけれど積極的にしたいわけでもないという考えのようです。これが多いか少ないかは考え方次第ですが、いまは全員が結婚すべきという考えではなくなったといえるでしょう。

かつて、結婚は経済的に自立できない女性が唯一家を出る手段でした。今は、両親が独身の子どもを家から追い出すことも少ないし、自分一人くらいならなんとか生きていけるだけの稼ぎがある人も多いでしょう。

これが、経済的な不安が大きい男性と一緒になって、共働きの上に面倒な家事育児、介護、義理両親や親戚との付き合いをしなくてはならないとすれば、そんなことより1人の自由を大切にして楽しく生きてやると考えるのも無理はありません。それは男性側にも言えることでしょう。

筆者は個人的には、実際に結婚してみれば、収入の多寡にかかわらず良いことも多いよと言いたいところですが、やはり「結婚に向いてない」人はいます。自ら覚悟した人に、「無理してでも結婚するべき」などと、軽々しく言ってはならないでしょう。