木星と地球(左)のサイズ比較図。

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 太陽系の第5惑星である木星が、実は太陽系で最も古い惑星だったのではないか、という新説が持ち上がっている。地球に落下した隕石の年齢の研究から推論されたもので、研究を主導したのはドイツ・ミュンスター大学のThomas Kruijer氏。

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 研究によれば、木星の中心部を構成するコアは太陽の誕生(約46億年前)からわずか100万年の間に現在の地球の20倍の質量にまで成長し、太陽から放出された星雲ガスが散らばってしまう前に、惑星の形を取ったのではないかという。

 そもそも、太陽系がどう形成されたのか、というところから改めて説明していこう。まず、ガスとチリの雲から、太陽は形成された。その後、残った物質は太陽の周囲に円盤状に集合し、それが惑星となっていった。これが基本的なストーリーである。

 ちなみに、木星は、巨大ではあるが、主にはガスでできている。代表的な巨大ガス惑星であるので、巨大ガス惑星のことを木星型惑星と呼ぶこともある。ガスのため地球より比重は軽く、体積は地球の1,321倍あるが質量は318倍ほどである。

 今回の研究から導き出された仮説では、誕生から100万年後には木星は「十分に(惑星と呼べるだけのスケールに)成長していた」ものの、まだ今ほどのサイズがあったわけではなく、しばらく成長が止まり、400万年後までは地球の50倍の質量を越えることがなかった、と考えられるという。

 ところで、太陽系には、地球と天王星・海王星の間に、十分な質量を持った惑星が存在しないことが理論的に「不思議である」とされているらしい。それに関しても今回の研究は示唆を与える。木星が太陽系内でバリアのような役目を果たしたことで、木星より内側の物質の質量が足りなかったことが、太陽系の惑星配置が今のようになったことの理由であるのかもしれないのだという。