日本車の販売が中国や韓国で好調だ。中国メディアは「車体が軽くて燃費が良いため、人気を集めた」と指摘。韓国メディアは「ハイブリッド車など環境に優しい車の需要が増えている」とみている。写真は韓国・ソウル。

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2017年6月24日、日本車の販売が中国や韓国で好調だ。中国メディアは「ターゲットをサラリーマンに絞っていることが成功につながった」と指摘。「車体が軽くて燃費が良いため、人気を集めた」とみている。韓国メディアは「ハイブリッド車など環境に優しい車の需要が増えている」と分析している。

中国のポータルサイト・今日頭条によると、4月の中国自動車市場における日系車の販売台数上位10車種のうち、6車種が前年同期比で増加した。うちホンダ・シビックは183.58%と大幅増になった。

販売台数1位は、日産・シルフィで2万9683台。2位は前年同期比で9.78%減となったトヨタ・カローラ、3位は3月の6位から上昇したホンダ・CR―Vで1万9714台だった。

特にシルフィは中国国内で販売台数が最も多い日本車で、16年には36万台に上った。人気の理由について、今日頭条は中級車として手ごろな価格、セダンで2700ミリというホイールベース、「Bluebird」のロゴに対するイメージの良さ、のちに1.6リットルが発売されて価格がさらにお手ごろになったことを挙げた。

室内空間が広くてシートの座り心地も良く、デザインもおしゃれで家族全員から好まれると評価。「燃費も良くメンテナンス費も抑えられ、信頼性が高い」とし、「欠点もあるものの、それを補って余りある良い車種であり、シルフィを選ぶことは賢明な選択だ」と一押ししている。

日本車全般についても品質の高さを称賛。「三大主要部品であるシャーシ、エンジン、トランスミッションのうち、日本車のエンジン技術の高さは誰もが認めるところであることも影響している」としている。

一方、韓国メディアは日本車の売れ行き好調を「ブランドの復活」などと報じている。今年1〜5月の韓国での累計販売台数は1万6245台で、昨年同期から29.4%増加、輸入車全体の増加率(1.2%)を大きく上回っている。08年の輸入車市場で35%まで上がった日本車のシェアは欧州車の攻勢に押され、14年には10.8%に低下したが、昨年末からの回復で5月には17.2%まで上昇した。

中でもトヨタの高級車レクサスは5月の販売台数が前年同月比43%増の864台と好調。特にレクサスES300hは全輸入車モデルの中で先月最も多く売れ、ハイブリッドモデルとして初めて月間販売ランキング1位となった。

輸入車業界の関係者は「環境に優しい車に対する需要が増えている。ドイツのアウディ、フォルクスワーゲンが国内販売を中止し、日本車が恩恵を受けている」とも説明。「ハイブリッドカー市場の規模が大きくないため、日本車が過去のような全盛期を迎えるには、差別化されたマーケティングを強化しなければならない」と話している。(編集/日向)