汚染水で作ったアイスキャンディーで環境問題を訴えるアート「100%純污水製冰所」
環境問題を訴えるために「アート」を活用するという手法は効果的なことが多いものです。台湾の大学生が、水質汚染問題をより深刻にとらえてもらいたいと考え、汚染水を使った美しくも恐ろしいアイスキャンディー「100%純污水製冰所」という作品で、深刻な水質汚染の問題を世の中に投げかけています。
polluted water popsicles raise awareness on taiwan's water contamination
透き通ったアイスキャンディー。中にはきらきら光る「何か」が確認できます。
銀色の包装紙から取り出した、半透明の黄色に輝くアイスキャンディー。
これらは、すべて水質汚染問題を抱える台湾にある川や湖などから採取した実際の水と汚染物を冷やし固めたアイスキャンディー。
美しいアート作品のようなアイスキャンディーは、「リアルな汚染水」だと聞くと、急に恐ろしいものに変わってしまいました。
このような紫色の水もあるようです。
以下のムービーでも、「100%純污水製冰所」の美しくも恐ろしい強烈な印象を与えるアートの数々を見ることがでます。
100%純污水製冰所 - YouTube
台湾国内100カ所の湖、川、ビーチ、港から採取した汚染水で作ったアイスキャンディーは、主たる汚染物をテーマにした銀紙に包まれています。
この水質汚染問題を訴えるアート作品「100%純污水製冰所」は、国立台湾芸術大学の学生3人が作ったもの。この「東石漁港」のアイスキャンディーは、黄色の氷の中に漁業用の網やタバコが含まれているようです。