Doctors Me(ドクターズミー)- 梅雨の湿度による体調不良「湿邪」 効果的な4つの対処法を解説

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梅雨入り以降、ニュースやネットなどで「湿邪」という言葉を見かけるようになりました。

湿度が高い梅雨の時期に、体調不良を引き起こすことを指しているようなのですが、具体的にはどのような不調が挙げられるのでしょうか?

気になる湿邪の症状・対処法と、梅雨時期に注意したい疾患などを医師に詳しく教えていだきました。

湿邪とは


東洋医学や中医学の考え方で、体に余分な水分がたまって体の不調が起こる状態を表す言葉です。

湿度の高い環境にいると汗がうまく出ず、水分が滞って冷えが生じると考えられています。

湿邪による症状


■ だるさ
■ 眠気
■ 体の鈍い痛み
■ むくみ
■ 胃もたれ
■ 食欲低下
■ 下痢
■ 皮膚、泌尿器系、婦人科系トラブル
など

湿邪の治療方法


湿邪は東洋医学の考え方なので、一般の病院で湿邪ですねと診断が下りたり、湿邪に焦点を絞って治療を行うことはありません。

それぞれの症状に対して検査や投薬が行われます。

湿邪の効果的な対処法

食事



体を温め、尿を出す作用のある食材がおすすめです。

冷たい飲食物を避け、体を冷やさないようにします。生野菜や刺身も体を冷やすと言われています。

■ スパイス類
・生姜
・にんにく
・山椒
・トウガラシ
・シソ
・ネギ
・ゆず

■ 食べ物
・豆
・芋
・とうもろこし
・ゴボウ

■ 飲み物
・コーヒー
・お茶
・ハトムギ茶

ツボ押し、お灸



・足三里:膝の外側、くぼみから指4本下
・内関:手首のしわから指2〜3本分ひじのほうに移動したあたり

上記のツボを指圧やお灸で刺激しましょう。

除湿器



エアコンの除湿モードを使うと部屋の温度は下がりますが、冷房温度を下げ過ぎないようにします。

可能なら除湿器で湿気を調節するようにしましょう。快適と感じる湿度は40〜60%程度と言われています。

半身浴



半身浴や軽い運動で新陳代謝を高めるのもおすすめです。

環境が人体に与える悪影響「六淫邪気」


漢方医学では、自然界の環境を6つに分け、それぞれが体内に影響を及ぼすと病気の原因になりうると考えました。

六淫邪気(ろくいんじゃき)


・風:風邪(ふうじゃ)
・寒:寒邪(かんじゃ)
・暑:暑邪(しょじゃ)
・湿:湿邪(しつじゃ)
・燥:燥邪(そうじゃ)
・火:熱邪(ねつじゃ)


邪気は口・鼻・毛穴から体内に侵入し、様々なバランスを崩し、症状を発生させると考えられています。

古代ギリシャでも環境と病気に関係があると知られていました。

その他にも梅雨の時期に気をつけたい疾患や症状

熱中症



湿度が高く換気されない室内や倉庫内では、気温がさほど高くなくても体力を消耗し、熱中症になりやすいとされています。

カビ、ダニ



カビやダニの繁殖はアトピー性皮膚炎・喘息など呼吸器疾患の悪化を招きます。

水虫もカビの一種ですが、靴の中で足が蒸れると悪化しやすくなります。

食中毒



細菌の活動が活発になり、食中毒が起こりやすくなります。冷蔵庫の温度管理をし、開閉の回数や時間に注意します。

食品はできるだけ保管せず作ったらすぐ食べきるようにします。

関節痛、リウマチ



湿気が多いと関節に痛みが出やすいという方が多いようです。

不眠、うつ



雨が続くと朝でも薄暗くなり、体が朝と夜を区別しにくくなることで、朝はすっきり目覚められず、夜はいつまでも眠れないという状態になります。

蛍光灯の光でもいいので、朝には光を浴び、夜寝る前にはパソコンやスマートフォンの強い光を浴びないようにしましょう。

最後に医師から一言


雨が続くと気分も憂鬱になりますが、環境を整え、食事に気を付けることで体調管理をしていきましょう。

(監修:Doctors Me 医師)