中日・岩瀬仁紀【写真:荒川祐史】

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3年ぶりのセーブで自身が持つNPB記録更新した中日・岩瀬

 中日の岩瀬仁紀投手が23日の巨人戦で1-0とリードした9回2死一、二塁で登板し、代打亀井を二ゴロに仕留めた。これにより、2014年7月31日の広島戦以来、3年ぶりのセーブを挙げた。

 42歳のベテランにとっては通算403セーブ目で、自身の持つNPB史上1位の記録を更新。NPBの通算セーブ数5傑は以下の通りとなる。

1.岩瀬仁紀(中)403
2.高津臣吾   286
3.佐々木主浩  252
4.小林雅英   228
5.藤川球児(神)223

 また1974年11月10日生まれの岩瀬は、42歳7か月でセーブを挙げたが、これは史上3位の年長記録。セーブの年長記録5傑は以下だ。

セの最年長記録も樹立

1.斎藤隆(楽天)44歳4か月
2014年7月2日オリックス戦

2.小宮山悟(ロッテ)44歳0か月
2009年10月6日楽天戦

3.岩瀬仁紀(中日)42歳7か月
2017年6月23日巨人戦

4.吉田修司(オリックス)40歳8か月
2007年7月7日楽天戦

5.村田兆児(ロッテ)40歳7か月
1990年6月7日西武戦

 岩瀬の記録はセ・リーグでは最年長記録。従来は、中日の先輩・山本昌が2006年10月15日の横浜戦でセーブを記録した際の41歳2か月が最年長記録だった。40代でのセーブは、セでは2人目となった。

 岩瀬は2015年には1軍の登板がなく、2016年も15試合に登板してセーブはなく防御率6.10と低迷したが、今季は5月24日から12試合連続無失点と復活。この間2勝7ホールドを挙げていたが、23日は約3年ぶりのセーブとなった。

 MLBの最多セーブ記録(652)を持つ元ニューヨーク・ヤンキースのマリアノ・リベラは43歳までクローザーとして活躍。岩瀬は、これからセットアッパーとして投げるのか、クローザーに復活するのか注目したい。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo