堅実女子のお悩みに、弁護士・柳原桑子先生がお答えする本連載。今回の相談者は、丸山道子さん(34歳・IT関連会社勤務)

「都内近郊の木造2階建てのアパートに住んでいます。43平米の1LDKなのに家賃5万円という破格の物件で、住み心地は最高でした。しかし2か月前に引っ越してきた、下の階でひとり暮らししている50歳くらいの女性がが超クレーマーで怖いんです。

深夜帰宅してシャワーを浴びていたら、ドアを“うるさい”と叩かれました。慌てて外に出ると誰もいない……。その翌朝、裏が白いB4サイズのチラシを6枚貼り合わせて“夜中のシャワー音がうるさくて、眠れません!”と真っ赤なマジックで書いてあるものを、ドアに貼られました。 下の階に見に行くと、その女性の隣の部屋のドアに、同じような体裁で“夜中の会話がうるせえ!”と私以上に乱暴な筆跡で書いてある紙が貼られていました。

特に激しく動いているわけではなく、ひとり暮らしの生活音程度の問題です。もちろん、築20年くらいの木造の建物なので生活音はしますが、これまでアパートの住人はお互いに遠慮しつつ許容し合っている感じでした。

ほかにも、ゴミや自転車の置き方など、このクレーマーの女性が私が住むアパートの住人の行動を監視し、彼女が考えているルールに従わないと攻撃されています。例えば、朝5時にゴミを出したら、出したゴミを家の前に戻され“ゴミを出していいのは朝7時以降”と書かれた紙が貼りつけられているなどです。

これについてはどう対応したらいいのでしょうか。いたずらに刺激するのも怖いですし、将来裁判、警察沙汰になることを踏まえて、証拠を残しつつ反応すべきなのでしょうか。それとも、すぐに弁護士さんに相談すれば、問題を回避できるのでしょうか……」

弁護士・柳原桑子先生の回答は次のページへ

これは、一般的に“クレーマー”と言われる人なのでしょうか。自分の権利ばかりを主張する人と同じ集合住宅に住んでいるのは、あなたの健康やメンタル面の影響も考えられます。

こういうケースの場合、直接話し合いができそうもない場合が多く、賃貸住宅でしたら、管理人さんや大家さんに、あなたが現在置かれている状況を説明し、改善に向けて間に立ってもらうなど動いた方がいいのではないかと思われます。

これがもし、分譲住宅の場合なら、管理会社等に相談することが一般的です。

いずれにせよ、それでも改善しない場合は、ガマンをしつつ住み続けるか、思い切って引っ越しをしてしまうか、それとも相手が引っ越すのを待つか……という3択になります。経済的状況や、管理会社、大家さんなどと相談し、ベストの解決策を探るのがいいと思われます。

ストーカーのように他人の生活を監視し、細かにダメ出しするというのも、クレーマーのパターン。



■賢人のまとめ
どうしても改善しない場合は、身の安全を考え、引っ越しを考慮にいれるのも選択肢のひとつ。

■プロフィール

法律の賢人 柳原桑子

第二東京弁護士会所属 柳原法律事務所代表。弁護士。

東京都生まれ、明治大学法学部卒業。「思い切って相談してよかった」とトラブルに悩む人の多くから信頼を得ている。離婚問題、相続問題などを手がける。『スッキリ解決 後悔しない 離婚手続がよくわかる本』(池田書店)など著書多数。

柳原法律事務所http://www.yanagihara-law.com/