爆弾事件が起きて黒煙が上がるパキスタン・パラチナルの市場に集まった住民ら(2017年6月23日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」の最後の金曜日に当たる23日、パキスタンの3都市で爆弾・銃撃事件が相次いで発生し、計54人が死亡、少なくとも170人が負傷した。当局は今後死者が増える恐れがあると警告している。

 同国当局によると、イスラム教シーア派(Shiite)が多数を占めるクラム(Kurram)部族地域の主都パラチナル(Parachinar)にある市場で2度の爆発があり、37人が死亡、150人以上が負傷した。

 地元当局者がAFPに語ったところによると、ラマダンの終了を祝う「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」のための買い物をする人々でにぎわっていた市場で最初の爆発が起き、「人々が被害者を救助しようと(爆発)現場に集まった時、2度目の爆発が起きた」という。

 パラチナル市当局者によると、2度の爆発は2人の自爆犯による可能性が高いという。同当局者は「われわれは負傷者15人をペシャワル(Peshawar)の病院に搬送した。負傷者のうち15人から20人は深刻な容態だ」と述べ、今後死者が増える恐れがあると指摘した。

 パラチナルでは今年1月にも市場で爆弾が爆発し24人が死亡した事件が発生しており、イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の分派「ハキムラ・メスード(Hakimullah Mehsud)」が犯行を認めていた。また3月にも、市場で22人が死亡する車爆弾による爆発事件が発生し、別の分派組織「ジャマートゥル・アハラール(JuA)」が犯行を認めていた。23日の自爆攻撃に関する犯行声明は今のところ出されていない。

■クエッタとカラチでも

 また同日はパラチナルの自爆攻撃発生前に、武装勢力の活動が盛んな同国南西部バルチスタン(Balochistan)州の州の州都クエッタ(Quetta)でも爆弾事件が発生し、少なくとも13人が死亡、約20人が負傷した。

 捜査当局によると、クエッタの攻撃は警察を標的としたものという。米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)によると、この事件についてはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の分派を名乗る過激派組織「イスラム国ホラサン(Islamic State Khorasan、ISIS-K)」とJuAが共に犯行声明を出しているが、その詳しい経緯は分かっていない。

 イスラム国ホラサンはJuAなどパキスタンのさまざまな武装勢力と協力していることが知られている。

 23日は南部の港湾都市カラチ(Karachi)でもバイクに乗った男4人が道路沿いのレストランに座っていた警察官4人を射殺して逃走する事件も起きた。
【翻訳編集】AFPBB News