からすみは最高の酒のお供メニュー!今こそ食べたいからすみグルメ6選
日本の三大珍味として人気の高級食材“からすみ”。
ねっとりとした舌触りや絶妙な塩加減は、酒のつまみとしてチビチビつまむはもちろん、パスタなど様々な料理で楽しみたい!
あさり、牡蠣や海老、いかが選べる「カラスミのスパゲッティ」¥2,268。約17分かけて茹でる太めの麺が、濃厚なカラスミによく絡む
『La Baia』の「カラスミのスパゲッティ」
銀座一丁目駅にほど近い、昭和通り沿いに去年10月にオープン。
各地から届く鮮魚は、オーブン焼き、アクアパッツァ、マルケ風煮込み、ズッパディペッシェなどから、お好みの調理法を相談して選ぶことができるという自由度の高さも嬉しいところ。
サルデーニャで撮った写真や現地で作られる籠が飾られた店内
島国であるサルデーニャに特化し、代表的なメニューから、現地のお母さんに教えてもらったレシピまで再現する。
なかでも目の前で惜し気もなくふりかけられるカラスミに、思わず「そんなにいいの?」と釘付けになる「カラスミのスパゲッティ」は必食。現地から直接買い付けることで、熟成の進んだ上質なカラスミを贅沢に使用できるという。
豊富にラインアップするサルデーニャ産のワインを、迫力満点の料理に合わせてガブガブ飲みたくなる。
シャキッとした食感が程よく残る「からすみ蓮根」
『くずし鉄板あばぐら』の「からすみ蓮根」
『くずし鉄板あばぐら』は、鉄板でもなく割烹でもない、「くずし鉄板」という新しいスタイルで鉄板焼きのイメージを覆したレストラン。
“1つの作品に1つの個性”をテーマに、厳選された旬の食材を使い、常識にとらわれない斬新な料理を目指している。人気のコースは、5,000円でうに、いくら、トリュフなど高級食材が盛り込まれているとあって、連日大人気だ。
その中の逸品、コースの中盤に登場するのが「からすみ蓮根」。シャキシャキ食感の蓮根に、たっぷりのカラスミ。シンプルだけど、これが最高に酒に合う!日本酒に合わせてちびちびとつまみたい、最高のおつまみだ。
心地よい高級感がありながらも、驚くほどリーズナブルに絶品料理が楽しめるこの店で、「くずし鉄板」という新しい神田の“粋な場”を楽しんでみてはいかがだろうか。
からすみとカッペリー二って、なんでこんなに合うんでしょう?
先代のスペシャリテであった「カッペリーニ からすみのせ」も無論健在
『クチーナ ヒラタ』の「カッペリーニ からすみのせ」
もし夏バテでも、この店のカッペリーニならするすると入ってしまう。麻布十番で30年近く愛されるイタリアンの名店『クチーナ ヒラタ』。
現在は町田武十(たけじゅう)氏がオーナーシェフとして腕をふるい、マダムの寺田晴(せい)氏とともに二人三脚で店を率いる。昼はプリフィクスコースが4種類、夜はアラカルトを自由に組み合わせて楽しむ気軽なスタイルだ。
シェフの町田氏は、仕事の厳しさ、調理の緻密さにおいて業界でも有名な先代・平田勝氏の薫陶を受け、2010年に店を引き継いだ生粋の“ヒラタ育ち”である。
先代のスペシャリテであった「カッペリーニ からすみのせ」も変わらぬ味で引き継がれている。 熱でとろけるカラスミの濃厚な舌触りと塩分が、貝のダシ汁がきいたクリームソースのパスタに見事にマッチする。
夏バテでもこれなら食べたいと思える傑作パスタだ。
イタリア産のからすみ粉を贅沢にかけた名物、桜スモークのからすみそば
『銀座しまだ』のからすみ粉を贅沢にかけた「桜スモークのからすみそば」
キメ過ぎても堅苦しく、かといってラフ過ぎるのもどうか。平日のちょっとしたデートに使う店のセレクトにこそ、男は意外と頭を悩ませる。そんな時に『銀座しまだ』のような存在は実にありがたい。
銀座にあって意表を突く立ち飲みという空間、それでいて出てくる料理はどれも一級品なのである。店主の島田博司氏は京都の『高台寺和久傳』をはじめ、海外の一流ホテルなどで料理長を歴任してきた人物。
黒板に認めたメニューは、ポテトサラダ、おひたしなどの酒場メニューから、すっぽん鍋など渾身の一品までおよそ40種が揃う。
中でも人気は、イタリア産のからすみ粉を贅沢にかけた名物「桜スモークのからすみそば」。もはやそばが見えないくらいにからすみがかかっており、惜しげもなくそばに絡めていただく。スモークされたからすみの独特の香りを楽しみたい。
立ち飲みながら一流料亭にも劣らない本格和食を、普段遣いで通える価格で味わえるのは贅沢極まりない。もちろん、味だけでなく、カウンター割烹さながらに目の前で繰り広げられる職人技もゲストの視線を釘づけにする。行きつけにしておいて損はしない一軒だ。
ワインください!と叫びたくなるからすみグルメはこれ!
「北海道産 白いんげん豆とからすみ」
『LOVAT』の「北海道産 白いんげん豆とからすみ」
「恵比寿でデート」となった場合、案外むずかしいのがレストラン選び。店は星の数ほどあるが、それだけに決め手に欠けるというのも事実。味、空間、サービス、ワインのバランスに秀でた店をお探しなら、迷わず『LOVAT』を訪れてほしい。
“肉とチーズとワイン”をテーマに掲げる店だが、ゴルゴンゾーラムースといちじくのタルティーヌやアンチョビとマスカルポーネのシューといった気の利いた前菜が充実。
ここで頂くからすみ料理は、北海道産の白いんげん豆にからすみを合わせたワインによく合う逸品。ほくほくした白いんげん豆と、からすみの塩味、ほのかなガーリックの風味がベストマッチ。柑橘を感じさせる白に合わせて楽しみたい。
パスタも7、8種用意するなど、バランス良好。もちろんウリである肉料理も豊富で、名物のA5黒毛和牛100%を使用したハンバーグから内臓の料理まで振り幅が広い。等身大で楽しめる上質なレストランの貴重さをあらためて実感するはずだ。
「生からすみの味噌漬け」。西京味噌で約4カ月間漬けた一品は驚くほど繊細。
『まめたん』の「生からすみの味噌漬け」
老舗料亭『紀尾井町 福田家』出身と聞くと少々身構えてしまうが、店主・秦 直樹氏の穏やかな人柄と軽やかに供される料理を口にすれば、すぐさま和やかなモードになれる。
料理は日々の食材で変化するが、すっぽんなど高級食材が登場することも多い。
圧巻の内容で¥5,800(税抜)という良心的な価格が叶うのはおまかせ1本だから。そこに登場するのが「生からすみの味噌漬け」だ。
西京味噌で約4カ月間も漬けたからすみは驚くほど繊細で、ねっとりと濃厚な舌触りから絶妙な塩加減まで、丁寧な手作りの賜物であることは言うまでもない。
昔、豆炭屋だったという古民家で、小さな厨房に沿って配置されたカウンターは、コンパクトで隣との距離が近いので、デートにも最適だ。