カンボジアの首都プノンペンで開かれた特別法廷に臨むキュー・サムファン受刑者(2017年6月23日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】クメールルージュ(Khmer Rouge)とも呼ばれた旧ポル・ポト(Pol Pot)政権時代(1975〜79年)のカンボジアで国家元首も務め、「ジェノサイド(大量虐殺)」などの罪に問われているキュー・サムファン(Khieu Samphan)元幹部会議長(85)が23日、カンボジア特別法廷(ECCC)に出廷し、起訴内容を否定した。また「殺人者」というレッテル貼りを拒否するとともに、法廷で怒りをあらわにする場面もあった。

 サムファン元幹部会議長と元最高幹部、ヌオン・チア(Nuon Chea)元人民代表会議議長(90)は、ベトナム人と少数派のイスラム教徒の殺害といった罪に問われている。

 過激な毛沢東主義者(Maoist)として1975年にカンボジアを掌握し、20世紀で最悪とされる残虐行為を繰り広げたクメールルージュにおいて、2人は存命中のメンバーとしては最高レベルの幹部だった。

 2人は既に、首都プノンペン(Phnom Penh)から地方の労働収容所への強制移住など、「人道に対する罪」で終身刑を言い渡されている。

 サムファン被告は、カンボジア国民の4分の1近くを殺害するという組織的な犯罪の一端を担っていたわけではないと主張。23日の公判では100人以上の目撃者が、背筋が凍るような当時の状況を詳細に証言したが、殺害や虐待に対する責任を否定し、「こうした問題は知らなかった」と述べた。また、ベトナムが「カンボジアでの大量虐殺のアイデア」をでっち上げたとの批判も展開した。
【翻訳編集】AFPBB News