イスラエル・テルアビブの空港に駐機されたエルアル機(2016年7月19日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】厳格な男女の分離の定めに従っているユダヤ教超正統派の男性が、女性の隣に座るのを嫌がったため、飛行機の席を移動するよう求められた83歳のイスラエル人女性が航空会社の対応をめぐって訴えていた裁判で、エルサレム(Jerusalem)の裁判所は航空会社に対し、女性に6500シェケル(約20万円)の賠償を支払うよう命じた。

 イスラエル国営の航空会社「エルアル(El Al)航空」を訴えていたのは、ホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)の生存者でもあるレニー・ラビノウィッツ(Renee Rabinowitz)さん(83)。

 裁判で女性の代理人を務めたイスラエル宗教行動センター(IRAC)によると、ラビノウィッツさんが米ニュージャージー(New Jersey)州ニューアーク(Newark)発テルアビブ(Tel Aviv)行きのエルアル航空機に乗っていたところ、席が隣り合うことに超正統派の男性が不快感を覚えるのを避けるために、客室乗務員から席を移るよう要請されたという。

 ラビノウィッツさんは要求に応じたものの、屈辱的な思いを感じ、後にエルアル航空を訴える決心をしたという。

 ユダヤ教超正統派による男女を分離させる定めは、これまでにもさまざまな確執を引き起こしてきた。過去にはバスに乗った女性たちが、車内後方に座るよう主張した超正統派の男性らに異議を唱え、訴訟沙汰に発展したこともある。
【翻訳編集】AFPBB News