「おおいたアンテナショップ温泉座」で足元からぽかぽかに #甲斐みのりの日本ローカルフード47

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大分県は、温泉の源泉数・湧出量ともに日本一。全国の1割以上の温泉が湧き出ているそうで、「おんせん県」と親しまれています。私の親しい友人が大分出身で、数年前から生活の拠点を別府市に移したこともあり、毎年一週間は県内に滞在するようになりました。
大分市、別府市、由布市、玖珠町、竹田市、日田市、豊後高田市、杵築市、国東市と、これまで色々な土地を訪問。訪れた先々には必ず、どこか懐かしく美しい町並みが残され、情緒ある景色の中、柚子胡椒、かぼす、しいたけなど、地の物を買いものをしながらぶらぶらと歩きます。
それから、いたるところに名湯があるので、朝昼晩と、気の向くまま温泉に浸かったり、「とり天」や「地鶏」、刺身をタレに漬け込んだ「りゅうきゅう」、具沢山の味噌汁に小麦だんごを入れた「だんご汁」など、美味しいものをお腹いっぱい食したり。いつの頃からか大分は、日頃の疲れやストレスをリセットできる大切な場所です。
有楽町の交通会館地下1階にある「おおいたアンテナショップ温泉座」は、都心で大分旅を味わえるところ。温泉で蒸し上げる玉子やかぼすソフトクリームをその場で頬張る人や、足湯を体験する人がいたり、ふーっと肩の力を抜くために仕事の合間に立ち寄る常連さんもいます。足湯専用のビニールソックスが用意されているので、ストッキングや靴下を履いたまま入浴できるのもありがたいかぎり。
次回の大分旅はどんなふうに過ごそうか、あれこれ思いを巡らせながら、大分名物を口にしました。
「地獄蒸し燻製玉子」
大分には、温泉の蒸気を利用して、玉子や野菜や肉・魚介類などを蒸し上げる「地獄蒸し」という郷土料理があります。蒸すものによってそれぞれ釜に入れる時間は違うけれど、数分〜30分ほどで自然にほのかな塩味が付き、滋味に溢れた味わいに。現地では電気やガス、油など使用せず、地球の力に任せて仕上げることから、環境にも体にも優しいと湯治客に評判。私も温泉街の商店で求めた食材を持ち込み、素朴で豊かな蒸し料理を楽しみました。
「おおいた温泉座」の「地獄蒸し燻製玉子」は、大分から空輸した温泉を用い、4時間以上かけて蒸しているので、温泉の香りと塩分が染み込み、「食べる温泉」と呼ばれるほど。地獄蒸し料理はアンチエイジング効果が認められており、とりわけ女性に人気が高いそう。この日の温泉は、別府八湯の一つ、明礬温泉が使われていました。
「かぼすソフトクリーム」
香酸柑橘類の中でも酸味が低く、焼き魚や鶏肉など、素材の味わいを引き立たせるかぼす。生産量日本一の大分では、鍋物、味噌汁、刺身、天ぷら、お酒など、日常的にかぼすをよく使います。胃液の分泌を正常にしてくれるクエン酸、風邪の予防に適したビタミンCを含み、たっぷり摂ることで肩こりや頭痛も軽減すると言われています。そんなかぼすを使ったソフトクリーム。酸味と甘さのバランスが絶妙で、冬でも月に500個ほどの注文があるそう。足湯に浸かりながら食べるのが人気です。
「かぼす果汁」大分有機かぼす農園⁄「鱧のはごろも」浜の輪フレンド
農薬や化学合成肥料を一切使用せず収穫した、有機かぼす100%の「かぼす果汁」は、みずみずしい香りで食欲も増進。色々な料理に活用したり、ハチミツを加えて、水やお湯で割ってジュースにしたり。
大分県漁協中津支店女性部が作る「鱧のはごろも」は、漁師の"お父さん"が獲った鱧を、港で待つ"お母さん"たちが、骨まで食べられるようにおせんべい状に加工したもの。子どものおやつや、お酒のおつまみにと、リピーターも多く癖になる味。

[おおいたアンテナショップ温泉座]住所:千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館地下1F電話:03-5223-5050営業:10:00〜20:00

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