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時間単位で自転車を借りることができ、移動先のポートに返却できる自転車シェアリングは世界の大都市で活用されているが、近年の中国での勢いは凄まじい。中国の大手自転車シェアリング企業はこのほど6億ドル調達し、世界に進出する意向を明らかにした。

Mobike、670億円調達で英国進出

中国では現在、自転車シェアリングが大流行で、北京や上海など大都市に行くと、オレンジや黄色の自転車が街なかに溢れているという。黄色の自転車が、中国での自転車シェアリングの元祖・Ofoで、オレンジがMobikeの自転車だ。いずれも北京に本社を構えている。

中国における自転車シェアリングで特徴的なのは、東京やロンドン、パリのように「サイクルポート」があってそこで貸し借りするわけではないという点。スマートフォンのアプリで自転車の認識番号やカギとなる暗証番号のやり取りをするため、自転車をどこでピックアップしても、どこで降りてもいい。まさに文字通り「乗り捨て」感覚で目的地まで行けるのだ。また、Mobikeの自転車にはGPSが内蔵されており、どこに自転車があるかを地図で確認できるという。

今回6億ドル(約670億円)を調達したのは、Mobikeだ。インディペンデント紙によると、ネット大手のテンセントがリード・インベスターとなり、これまでもMobikeの投資家だったセコイアやTPG、ヒルハウス・キャピタルなどが投資した他、国営の投資銀行である交通銀行や中国工商銀行、シンガポールのファラロン・キャピタルが新たに投資した。

100都市から200都市へ拡大

同記事によると、Mobikeは現在、100都市で展開しており、ユーザー数は約1億人、1日の乗車回数は約2500万回に上るという。すでに進出しているシンガポールを除くと、このほとんどが中国国内だ。しかし今年末までには200都市へと拡大する予定で、6月29日にはアジア以外の都市で初となる英国のマンチェスターと、マンチェスターの郊外ソルフォードで運営を開始する。

こんな風景も... China Daily via REUTERS

日経アジアンレビューによると、この200都市には日本も含まれている。具体的な都市名は不明だが、7月に日本で運営を開始する予定とのことで、まだ内容は充実していないもののすでに日本語サイトもできあがっている。地方自治体と協力して年内には10カ所での展開を目指しているという。ただし、中国方式の「乗り捨て」ではなく、サイクルポートに戻すスタイルになる見込みだ。

松丸さとみ