都市部でのサイクルシェアリングが爆発的に発展した中国。ECやモバイル決済の普及もそうだが、現地の人びとにとっては「どうしてわが国で普及しているのに、日本では普及していないのか。日本は遅れているのか」と不思議に思えるようである。中国メディア・今日頭条は21日「日本人はこれほど自転車が好きなのに、どうしてサイクルシェアリングが流行っていないのか」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 都市部でのサイクルシェアリングが爆発的に発展した中国。ECやモバイル決済の普及もそうだが、現地の人びとにとっては「どうしてわが国で普及しているのに、日本では普及していないのか。日本は遅れているのか」と不思議に思えるようである。中国メディア・今日頭条は21日「日本人はこれほど自転車が好きなのに、どうしてサイクルシェアリングが流行っていないのか」とする記事を掲載した。
 
 記事は「中国でサイクルシェアリングが急速に発展したのは、モバイル決済のほかに、中国人の自転車に対するニーズが高いこととも一定の関係がある。サイクルシェアリングはシンガポールなどの国で協力関係を結んでいるが、日本に関する情報はない。これはなぜなのか」と疑問を提起した。
 
 そのうえで「日本には自転車は合わないという考え方は排除できる。日本では自転車の使用頻度が高いからだ。そして環境保護意識の高まりとともに、自転車もさらに普及している。では、時代の流れに順応しているサイクルシェアリングは、どうして日本で発展できないのだろうか」としている。
 
 その理由として記事はまず、シェアリングの価格が高く、公共交通機関を使った方が安く、時間もかからず楽であることを挙げた。次に、日本では自転車を指定の車庫に返却しなければならなず、急いでいる時には面倒であるとした。さらに、事故が発生した時などの保障問題を解決しなければならないこと、公共スペースの管理や自転車に関する法規が厳しいこともサイクルシェアリングが発展しにくくなっている背景にあると解説した。
 
 記事は「それゆえ、日本人は中国でサイクルシェアリングを見ると非常に便利に感じるのだが、別の側面で見れば、日本ではこういった制約があるからこそ、日本社会は秩序正しく発展し、面倒な事が起こりにくくなっているのだ」と説明している。
 
 日本では新たな制度を導入する際、関連する様々な規制を撤廃あるは緩和するプロセスが必要になる。外国人観光客のさらなる呼び込みのために「民泊」の規制緩和が進んでいるが、これがもし中国であればきっとあっという間にテスト運用を開始し、程なくして全面実施に移ることだろう。石橋を叩いて渡る日本と、とりあえず渡ってみる中国の違いだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)