ベルギーのブリュッセルで行われた欧州連合(EU)首脳会議で顔を合わせた欧州理事会のドナルド・トゥスク常任議長(右)と英国のテリーザ・メイ首相(2017年6月22日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)は22日、英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)について、元ビートルズ(The Beatles)のメンバー、故ジョン・レノン(John Lennon)の名曲「イマジン(Imagine)」を引用し、英国の残留への希望を口にした。

 ベルギーのブリュッセル(Brussels)で開幕したEU首脳会議に先立ち、トゥスク氏はもし英国に離脱プロセスを覆す気があるのなら、やりようはあると示唆。「ブレグジットを覆すことは可能かと尋ねてくる英国人の友人もいた。英国がEUに残留するという結果を想像できるかと聞かれた」と記者団に語った。

 トゥスク氏はさらに「そこで私は、実のところEUは達成不可能と思われた夢を基に築かれたのだから、やってみなければ分からないと答えた」と続け、「あなたは私を夢想家と言うかもしれないが、それは私一人だけではない」と、イマジンの歌詞を引用した。

 その後、トゥスク氏はかつて共産圏だったポーランドで育ったことにより、政治において「奇跡はあり得る」と学んだと述べた上で、ただ離脱交渉においては、EUは「現実的」な立場をとって取り組む必要があると付け加えた。

 一方、ブレグジットに対しEUとしての固い結束を訴えるベルギーのシャルル・ミシェル(Charles Michel)首相は、「私は夢想家ではないし、それは私一人だけではない」と一蹴し、トゥスク氏の発言は「英国流のジョークだろう」との見方を示した。

 また、欧州委員会(European Commission)のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長は、EUは先へと進まねばならないと指摘。「欧州においては幻想を抱かないことにしている。期待を裏切られたくないからだ」とコメントした上で、「レット・イット・ビー(なすがままに)」とビートルズの名曲を引用した。
【翻訳編集】AFPBB News