石川遼【写真:Getty Images】

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7年前の“偉業”が今、脚光…トラベラーズ選手権開幕前に米メディアが紹介

 男子ゴルフの四大メジャー第2戦、全米オープンは松山英樹(レクサス)が通算12アンダーで大会史上日本人最高の2位タイの快挙を演じた。2日目に「65」と凄まじいチャージをかけたことが話題となったが、米ツアーではジム・フューリク(アメリカ)が昨年8月のトラベラーズ選手権で記録した「58」が1ラウンドの史上最少ストロークとなっている。

 米メディアでは22日に開幕したトラベラーズ選手権に合わせ、フューリクの偉業を回想。特集では、7年前に石川遼ゴルフ界に与えた衝撃にもスポットライトを当てている。

「フューリクの58に関して知っておくべき10の事象」と特集したのは、米地元紙「ハートフォード・コウラント」電子版だ。

 フューリクは昨年の最終日に1イーグル、10バーディーと大爆発し、ツアー新記録の「58」をマーク。5位でフィニッシュしていた。

 フューリクはトラベラーズ選手権の最終ラウンドの前半9ホールを「27」で回ったが、これはPGAツアー史上の9ホールで2番目に少ないストローク数だったという。6番から12番ホールまでキャリア初の7連続バーディを記録していた。

 フューリクの記録の凄まじさを表現する数々のデータが示される中、石川の名前が登場する。

掘り起こされた石川の歴史的な快挙「リョウ・イシカワがクラウンズで…」

「プロの大会で『58』で回った選手は他に2人。2010年にリョウ・イシカワが日本ゴルフツアーのクラウンズで、2016年にステファン・イェイガーがウェブドットコムツアーのエリー・マエクラシックで回った」

 記事ではこう紹介されている通り、石川は2010年5月の中日クラウンズ(名古屋GC和合C)で衝撃のチャージを見せた。

 最終日。18位から男子ツアータイ記録の12バーディーでフィニッシュ。13アンダーで逆転優勝を果たした。「58」というストロークは当時、男子ツアー最少記録だった。

 イェイガー、フューリクで並ばれたが、「ハニカミ王子」と呼ばれた若きの石川の残した「58」のインパクトは今でも米メディアでも紹介されている。

 米ツアーでは松山に後れをとっているが、男子ゴルフ界を牽引してきた石川の今後の奮起にも期待したい。