iPhoneの組み立てを請け負うことで知られるFoxconnが、アメリカに100億ドル(約1兆1,000億円)をかけたフラットパネルの工場を建設する見通しであることが分かりました。ドナルド・トランプ大統領の意向を受けてのものだと考えられています。

アメリカの各州から熱烈なオファーがあったことを明かす

Foxconnの郭台銘(テリー・ゴウ)会長は2月にも、アメリカに70億ドル(約7,700億円)を投じてパネル工場を建設する計画があることを明かしていましたが、今回はそこからさらに費用が増大したこととなります。
 
しかし、それでも「我々の先進的技術で、アメリカの製造業を蘇らせることができる」と、株主向けの説明会でゴウ会長は力強く語ります。「我々は今回アメリカに向かうが、ただ工場を作るだけではない。サプライチェーン全体を持っていく」
 
詳細は明らかにされませんでしたが「アメリカの州知事たちの、投資を引きつける誠実さや自信は……想像以上だ」と、ゴウ会長はアメリカ側から強い説得を受けたことを明かしました。現在Foxconnが投資を検討しているのは、イリノイ、インディアナ、ミシガン、オハイオ、ペンシルヴェニア、テキサス、ウィスコンシンで、かつて製造業が栄えたいわゆる「ラストベルト」が中心です。

かつてはトランプ大統領の方針を揶揄したことも

もちろん、そもそもこうした投資が行われる背景には、ドナルド・トランプ大統領の意向があることは間違いありません。トランプ大統領は大統領選より、「Make America Great Again(再びアメリカを偉大に)」というスローガンを掲げ、国内製造業の復権を訴えかけてきました。
 
4月末には、ゴウ会長とトランプ大統領や州知事らとの会談があった、と報じられています。
 
今回はあくまでもパネル工場ですが、かつてトランプ大統領の「Apple製品をアメリカで作らせる」という発言は、半ばジョークとして受け止められており、iPhoneの生産を請け負うFoxconn側も、テリー・ゴウ会長が「iPhoneをアメリカで作りたいなら、実行してもいい。お望みなら、トランプタワーで製造してもいい。ただし、コストはとんでもないことになる」と公開書簡で応戦した過去もありました。
 
 
Source:Reuters
Photo:Flickr-iphonedigital
(kihachi)