香川照之がドロップキック喰らうホームレス役?

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俳優の香川照之が6月22日、韓国のポン・ジュノ監督によるNetflixオリジナル映画「オクジャ(Okja)」のプレミア試写会(ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場)に出席。ポン監督と久々の再会を果たし、熱いトークを繰り広げた。

ポン監督の「TOKYO!/シェイキング東京」(2008年)で主演を務めた香川は、冒頭の挨拶で「僕自身の人生に大打撃を与えてくださった監督が何人かいるんですけど、ポン・ジュノ監督はその筆頭とも言える方で。『シェイキング東京』は短編ではありましたけど、濃い撮影を経験し、『これが映画だ』ということを僕は教えてもらいました」と感謝。その上でポン監督がメガホンをとった「殺人の追憶」(2003年)を取り上げ、「僕は(殺人の追憶の)大ファンになりまして、主演のパワフルなソン・ガンホさんにいつかドロップキックをくらうまでは俳優をやめられないと思ったんです」と笑いを誘った。

ポン監督の魅力について問われると「大きさです。誰もが想像できないような大きなショット、大きなスケールを考え、その中で小さい、細かい作業をピンセットを使いながらやっている監督だと思います」と述べ、「今回の『オクジャ』でも大きな豚という発想外のものをもってきながら、いろいろなショットの中に細かいものがみられるんです」と見所を解説。その後も「ネタバレになるかも」とことわりつつ、同作のシーンなどについてポン監督に質問を投げかけた。

ポン監督も「香川さんと一緒に仕事をさせてもらってもう10年経ちましたけど、まるで昨日お仕事をさせてもらったかのような感覚で。10年ではなく、10か月以内に香川さんとまた仕事がしたいですね」と再会を喜んだ。

MCから「もし香川さんとアン・ソヒョンさん(『オクジャ』の主人公の少女)を起用して映画を作るとするならば、どのような役柄でどのような作品になりますか?」という質問には、「まず香川さんは東京にいるホームレスです」と答え、これには香川も大笑い。「そして、東京に旅行に来たソヒョンさんと出会い、友情を育むんですよ」とストーリーについて語ると、「これって何すかね、ホームレスといいつつ、もしかしてお金を持っているパターンですかね?」(香川)、「実はホームレスは莫大な遺産を相続している大金持ちで、その秘密をソヒョンさんが解き明かしていくんです」(ポン監督)、「僕がお父さん役のソン・ガンホさんにドロップキックされるシーンは入っていますかね?」(香川)などと、ふたりは絶妙な掛け合いで“新作映画”の大枠を作り上げていったのだった。

また、会場にはどうやら招待客として行貞勲監督が座っていたようで、香川は終盤の挨拶で「さっきから行貞監督と目が合って怖いんですよ。こんなに逆光なのにシルエットでわかるなんて……すごい存在感。すいません」と恐縮する一幕も。香川と行貞監督の過去のエピソードはよく知られているが、もしかしたら行貞監督もポン監督同様、「大打撃を与えられた監督」の一人なのかもしれない。

なお、試写会には同作で主人公の少女ミジャを演じた韓国の子役アン・ソヒョン、日本の子役・小林星蘭も出席し、日韓“天才子役”の初対面も実現した。

☆オクジャ(Okja)とは…

韓国の人里離れた山間の家で、オクジャと呼ばれる謎の巨大動物を世話するミジャは、オクジャを親友のように大切に思いながらのどかに暮らしていた。そんなある日、米国に本社がある多国籍企業のCEOがオクジャを利用する計画を企てたことから、オクジャは捕らえられ、ニューヨークに送られてしまう。ミジャはオクジャを連れ戻すため、無謀な救出作戦に出るのだが……。「オクジャ(Okja)」は6月29日より、全世界オンラインストリーミング配信。